岡部幸雄氏が筑波大学で講義 「緊張したよ」照れ笑い

[ 2013年5月28日 06:00 ]

筑波大で講義を行った岡部氏(中央)

 JRAの元トップジョッキー岡部幸雄氏(64)が27日、茨城県つくば市の筑波大学で「騎手の世界」と題した講義を行った。同大学1、2年生を対象とした体育系一般教養科目「競馬の世界」(松元剛准教授担当)に講師として招かれたもの。教壇に立つと、「レースにおける心理状態」などをテーマに熱弁を振るった。

 「騎手はレース全体の流れをつかんだ上でライバルを見極め、展開を読みながら瞬時に判断する。常に冷静でなければならない」と主張。騎手時代には厩舎に所属しない“フリー”の先駆けとなったが、「ダイナカール(岡部騎乗で83年オークス制覇)の桜花賞がきっかけ。自厩舎の馬が出走したためこの馬には乗れず、結局桜花賞だけは最後まで獲れなかった」と当時の秘話も明かした。

 受講希望者が殺到し、108人収容の大教室は満員。75分の講義後、熱心にメモを取っていた聴講生からサイン攻めに遭った岡部氏は「大学の講義で話すのは初めてだから緊張したよ」と照れ笑いを浮かべていた。

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2013年5月28日のニュース