【秋華賞】ヴィルシーナまた2着…エ女王杯で今度こそ!

[ 2012年10月15日 06:00 ]

<京都11R・秋華賞>ヴィルシーナ(左から3頭目)との叩き合いを制して牝馬3冠を達成したジェンティルドンナ(同4頭目)

 ヴィルシーナは桜花賞、オークス、ローズSに続き、またも2着に敗戦。女王を鼻差まで追い詰めたが、逆転1冠は夢と散った。

 奇策も及ばず――。ヴィルシーナは桜花賞、オークス、ローズSに続き、またもジェンティルドンナの2着。着差はこれまでで最も僅差のハナ。それだけになおさら内田は肩を落とした。

 「この枠で控えると大外を回すしかないし、負かすにはこの乗り方しかないと考えていました。あそこまで追い詰めたし、この馬を褒めてやってください」

 最内1番枠を引いた時点で、作戦は“逃げ”に決まっていた。第一関門のスタートを一番早く出ると、手綱をしごいてしごいてハナへ。そして隊列が決まると一気にペースを落とした。向正面では、まくったチェリーメドゥーサにハナを譲ったが、人馬ともに動じず2番手キープ。前半1000メートルは1分2秒2の超スローに「いいペースになった」(内田)と手応えを感じていた。

 「今までは抑える競馬だったけど、今回はリードしていこうと。早め早めに仕掛けていくつもりでした」

 残り600メートルから手綱を動かし、4角でもジェンティルとの差は3馬身。そして残り100メートルからは馬体を併せての叩き合いだ。一度はかわされた。しかしここからもう一度食い下がり、首の上げ下げに持ち込んだところがゴールだった。

 「向こうのエンジンが掛かったところがゴールになるような、狙い通りの競馬がゴール寸前までできたんだけど…。あの馬は強い」

 内田はグッと唇をかみしめる。友道師も「競ってからいい根性を見せてくれたし、よく頑張ったけど…」と歯ぎしりした。この後はエリザベス女王杯(11月11日、京都)へ。今度こそシルバーコレクターの異名を返上したい。

続きを表示

この記事のフォト

2012年10月15日のニュース