【チューリップ賞】2歳女王ジョワ、いよいよ始動

[ 2012年2月28日 06:00 ]

<チューリップ賞>いよいよ始動する2歳女王・ジョワドヴィーヴル

 いよいよ始動だ。昨年の2歳女王ジョワドヴィーヴルが今年初戦を迎える。キャリア2戦目での阪神JF制覇の快挙に続き、今年はどんなパフォーマンスを見せるのか。それでも担当の山口厩務員は「全体的にやることは子供」と周囲の過熱ぶりを抑えるかのように冷静だ。「元気いっぱいだけど、普段はのほほんとしている。真剣に走っているのかなって思うくらい」

 “お子ちゃま”と表現するほどで幼さを残すが、レースになれば底知れない瞬発力を発揮する。G1舞台で最後に流す余裕を見せた前走は圧巻。山口厩務員も「あれは驚いた」と振り返り「ジョッキーは返し馬で感触をつかんだみたい。トモ(後肢)の入りが初戦とは全く違った」と目を細めた。多くの名馬にまたがってきた福永が「今まで乗ったことがない走り方で独特。滞空時間を長く感じる」と絶賛。無事に行けさえすればという逸材だ。

 前走後はNFしがらきに放牧。1月18日に帰厩して入念に乗り込んできた。「小柄なこの馬なりに成長している。順調は順調やね」と山口厩務員。時計の掛かるCWコースの1週前追いで併せたトリップ(弥生賞出走)に約3馬身ほど遅れたが「走り自体はしっかりしていた」と不安の色はない。「この一族は競馬に行ったらドシッと構えている」。実戦タイプでもあるのだ。

 3年前に姉ブエナビスタがここを始動戦に大きく飛躍した。「姉さんと比べるのはまだまだこれから」と姉も担当した山口厩務員は時期尚早と話すが、夢は広がるばかりだ。

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2012年2月28日のニュース