【ローズＳ】英遠征の経験生きた　後藤「自分自身もほめたい」

　アニメイトバイオがアパパネの３冠阻止の最右翼に躍り出た。勝負の直線で狭い馬群を割って鋭伸。豪快に差し切り、アパパネを４度目の対戦で初めて下した。鞍上の後藤は「馬の力を信じていた。あの窮屈なところからよく抜け出してくれた」と満面の笑み。

　「結果を出してくれたことが、心身の成長を表している。期待以上の変わり身」と馬の成長ぶりに目を見張る後藤も、今夏は英遠征を敢行。競馬発祥の地で騎乗技術を磨いた。その経験を今回のレースできっちりと生かした。「あの狭い中で我慢して割ってくることを、今夏イギリス競馬で学んだことを生かせた。自分自身もほめたい」。納得いく騎乗に、ゴール直後には思わずガッツポーズが出た。

　中４週で迎える本番を見据えて「Ｇ１のようなプレッシャーをかけて臨んだ」という後藤。最後の１冠は譲らない。