【有馬記念】父サンデーサイレンス系 VS 父ロベルト系の図式

 有馬記念の血統を大局的に振り返ってみると、非常に大ざっぱながら一つの対立図式が浮かび上がる。

父サンデーサイレンス系 VS 父ロベルト系

 今回の有馬記念は、この大局的な視点から出走馬の父系血統を分析していこう。

94年以降「非サンデー非ロベルトの父」が勝ったのは4頭だけ

 94年にナリタブライアンが勝ったのが有馬記念における父ロベルト系の初勝利。以降、昨年のエフフォーリアまで9勝。

 01年にマンハッタンカフェが勝ったのが父サンデーサイレンス系の初勝利。以降、19年のリスグラシューまで15勝。04年から14年まで父サンデー系が11連勝したが、15年以降はロベルト系2勝、サンデー系3勝、その他2勝。いずれにしても94年から21年まで28年間で非サンデー非ロベルトの父が勝ったのは4頭だけ。寡占といえばそうだが、英ダービーだってサドラーズウェルズ系が圧倒的。かろうじてダンチヒ系がくさびを打つこともあるという程度なので、ヘイルトゥリーズンまでさかのぼれば同根とはいえ、サンデーかロベルトかを選べるぶんオプションの幅はある。もちろん、寡占とはいえ「28分の24」なのだから、「28分の4」の番とみて、非サンデー非ロベルトの父を持つ産駒から買っても構わない。