トヨタ、販売店を約300店削減へ

[ 2009年11月10日 06:00 ]

 トヨタ自動車が、現在約4900店ある国内の販売店を、今後3年程度かけて300店ほど削減する方針を固めたことが10日分かった。全国各地の販売会社が、自発的に店舗の統廃合などを進められるよう支援する。国内の自動車市場縮小に対応する。

 トヨタの販売店は「トヨタ店」「トヨペット店」「カローラ店」「ネッツ店」の4系列があり、全国で計約290社にのぼる販売会社が店舗を運営している。そのため実際にどの店舗を閉鎖、統合などの対象にするのかは、各社が地域の販売状況や需要動向をみて独自に判断する。
 トヨタは系列や地域をまたいだ統合などの話し合いの調整役になる。系列の違う販売店同士による共同店舗を設置しやすくするよう、系列ごとに定められている店舗の看板や売り場作りの基準の一部緩和も検討する。
 一方、販売店は自動車の修理や整備といった社会基盤の性格も持っているため、過疎地で需要が少ないからといって機械的に店舗を減らすことはしない方針。
 国内の新車販売台数(軽自動車除く)は、1990年には年間600万台近くあったが、少子高齢化や若者の自動車離れなどを背景に、2008年は321万台まで減少している。

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2009年11月10日のニュース