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三菱「パジェロイオ」が160万円~誕生! ファミリー三男坊のコンパクトなSUV【今日は何の日?6月15日】

[ 2024年6月15日 08:00 ]

■人気のパジェロの魅力を凝縮したコンパクトSUV

1998(平成10)年6月15日、三菱自動車からコンパクトSUV「パジェロイオ(io)」が発売された。パジェロイオは、RVブームの立役者で大ヒットしたパジェロを中心としたパジェロファミリーのパジェロミニ、パジェロジュニアに続いた三男坊として登場した。

三菱・パジェロイオ
三菱・パジェロイオ

●大ヒットしたパジェロをシリーズ化したパジェロファミリー

三菱2代目「パジェロ」
RVブームをけん引し大ヒットした1991年発売の三菱2代目「パジェロ」

パジェロファミリーの中心は、もちろん乗用車的な快適性を融合させたオフロード4WDとしてRVブームをけん引したパジェロである。1982年に誕生し、それまでの本格オフロード4WDになかった、悪路だけでなく一般路でも快適に走れるお洒落なオフロード4WDという新たなジャンルを開拓。また、パリダカの大活躍もあり空前の大ヒットモデルになった。

三菱パジェロ
1997年パリ・ダカールラリーを制した篠塚健次郎選手の三菱パジェロ

続いて1994年に長男の軽SUV「パジェロミニ」、1995年にはミニを拡大した次男坊のコンパクトSUV「パジェロジュニア」がデビュー。パジェロミニは、スズキ「ジムニー」よりやや都会的な雰囲気の軽4WDとしてヒットしたが、パジェロジュニアの販売は苦戦を強いられた。

三菱「パジェロミニ」
軽の4WDオフローダーをアピールした1994年デビューの三菱「パジェロミニ」

●軽ベースのパジェロジュニアは販売苦戦

菱・パジェロジュニア
パジェロミニをベースにした1995年発売の三菱・パジェロジュニア

ジムニーのライバルとして登場したパジェロミニ、「ジムニーシエラ」を意識して登場した次男坊のパジェロジュニア。ジュニアは、コストと開発費を極力抑えるため、パジェロミニのプラットフォームを流用しトレッドを拡大、オーバーフェンダーと太い大径タイヤでSUVらしさを強調したコンパクトSUVだった。
エンジンは、新開発の1.1L 直4 SOHCエンジンを搭載。その他の基本的なメカニズムは、ベースのパジェロミニをベースにして、一般路とオフロードで快適な走行を実現。しかし、パジェロジュニアのプラットフォームを流用してサイズアップしたため、コンパクトSUVとしては室内空間が狭いなど位置付けが中途半端になったために、販売が伸びなかったのだ。

そこで、急遽パジェロジュニアの代替として、1998年のパジェロジュニアの生産終了の3ヶ月後にデビューしたのが、パジェロイオだった。

●パジェロジュニアの弱点を払拭したパジェロイオ

三菱・パジェロイオ
三菱・パジェロイオ

パジェロイオは、パジェロジュニアの反省を生かし、シャシーとボディを専用設計し、パジェロをサイズダウンしたようなダイナミックなスタイリングが採用された。
パワートレインは、当時三菱が訴求していた1.8L直4 GDI(ガソリン筒内噴射)エンジンと電子制御4速ATの組み合わせ。駆動システムには、パジェロの4WDシステムをコンパクトにした“スーパーセレクト4WD-i”を採用。スーパーセレクト4WD-iは、後輪2駆/フルタイム4WD/直結4WD/直結ローレンジ4WDの4つの運転モードを、レバーで選択できるシステムだ。

三菱・パジェロイオ
三菱・パジェロイオのコクピット。こんなポップでカラフルな仕様もあり

パジェロイオは、標準仕様160万円(ZX)、ハイグレード187万円(ZR)で販売され、発売後1ヶ月の受注は5800台を超える好調なスタートを切った。当時の大卒初任給は19.6万円程度(現在は約23万円)なので、単純計算で現在の価値では標準仕様が188万円に相当する。

三菱・パジェロイオ
三菱・パジェロイオのサイドビュー

しかし、2000年を過ぎた頃にはRVブームも終焉を告げ、絶好調だったパジェロの勢いも減速。その結果、ファミリーの人気にも陰りが見え始め、パジェロイオは1代限りで国内生産を2007年、パジェロミニは2012年に生産を終えたのだ。

三菱・パジェロイオ
三菱・パジェロイオ

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パジェロイオは、パジェロ譲りのオフローダーSUVの雰囲気をもったコンパクトSUVだった。1990年代後半に登場したトヨタ「RAV4」やホンダ「CR-V」のように、もう少しソフトな都会的な雰囲気があれば、もっと人気を維持できていたのかもしれない。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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