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井上尚弥「勝ちに徹する戦いを実行した」中谷潤人との全勝対決を判定で制す 次戦については言及避ける

[ 2026年5月2日 22:51 ]

世界スーパーバンタム級4団体タイトルマッチ   統一王者・井上尚弥(大橋)<12回戦>WBA、WBC、WBO1位、IBF3位・中谷潤人(M.T) ( 2026年5月2日    東京ドーム )

<世界統一スーパーバンタム級TM 井上尚弥・中谷潤人>6回、中谷(左)に右を見舞う井上 (撮影・島崎 忠彦)
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 世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(33=大橋)が前WBC&IBF統一世界バンタム級王者・中谷潤人(28=M.T)を3―0の判定で破り、自身の持つ男子史上最多記録を更新する7度目の4団体王座同時防衛に成功した。32戦全勝同士の“世紀の一戦”に勝ち、歴代2位タイとなる世界戦通算28勝目を挙げた。採点は116-112、115―113、116―112だった。

 「本当にきょうは応援ありがとうございました。今日は戦う前から“勝ちに徹する”“今夜勝つのは僕です”という戦いを実行しました。(中谷は)気持ちの強いファイターです。中谷選手は、パウンドフォーパウンド、ランキング入りしてる選手だからこそ、今日の勝ちに価値があると思います」と語った。

 2年ぶりの東京ドームで、史上初の日本人同士の4団体統一戦。日本ボクシング史上最多5万5000人のファンの前で勝者となったのは、やはり井上尚だった。

 初回はお互いフェイントの掛け合い。尚弥は左ジャブ、右ボディーストレートなどで時折り中に入ろうとするが、中谷は左のカウンターで中に入らせない。重苦しい立ち上がりとなった。ジャブを上下に散らして右を出すが、なかなかクリーンヒットが両者ともできない展開が続いた。

 8回に入って前への圧力をかけてきた中谷のパンチをかわし、左ジャブから右を繰り出すが、互いにクリーンヒットはない。10回に左目上の眉間の当たりを偶然のバッティングで中谷が流血。11回は尚弥が左右のアッパーで中谷にパンチを当てた。

 最強の自分を超えるため、最強の相手を指名した。約1年前の24年度年間優秀選手表彰式で中谷に対戦を呼びかけた。強い相手に勝つことでしか得られなくなった、戦うモチベーション。戦前には「試合2カ月前でこの状態は初めて」と高揚感を口にし、「人生を懸けてここまでやってきた」と振り返るほど過去最高の調整で追い込んだ。

 “打倒・中谷”へ、17年12月から自身のミットを担当する太田光亮トレーナーとのコンビを一時解消。1メートル86のサウスポー、12年ロンドン五輪代表の鈴木康弘トレーナーをメインにミット打ちを行い、コンビネーションを磨いた。スパー相手や同門選手らと徹底的な長身サウスポー対策を重ね、“中谷なら井上を倒せる”という声をはね返した。

 ともに米老舗専門誌「ザ・リング」選定のパウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じた最強ランキング)入りする日本人対決に勝ち、2位から1位返り咲きへ前進した。次戦は未定だが、PFP4位のスーパーフライ級3団体統一王者ジェシー・“バム”・ロドリゲス(26=米国、帝拳)との対戦も浮上する。“ビッグバン”を下し、最強を証明した世界のモンスター。これからもファンに大きな夢を与えていく。

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