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ホープ岡本恭佑が大差判定勝ちでHKスポーツジム初の日本王座獲得 「阿部麗也とやりたい」早くも挑戦状

[ 2026年3月9日 22:54 ]

プロボクシング日本フェザー級王座決定戦10回戦   岡本恭佑(HKスポーツ)《○判定●》嶋田淳也(志成) ( 2026年3月9日    東京・後楽園ホール )

ジム初の日本王者となった岡本(前列中央)は桑原会長(後列中央右)らと記念撮影
Photo By スポニチ

 日本フェザー級王座決定戦が行われ、同級1位・岡本恭佑(22=HKスポーツ)が同級2位・嶋田淳也(28=志成)に3―0判定勝ちし、プロ14戦目で初のタイトルを獲得。所属ジム初の日本王者に輝いた。

 ニュースターの誕生だ。岡本は判定結果がアナウンスされる前にリングを駆け回って勝利を確信。「もっと満足いく内容が良かったが、ここからがスタート」。黒のベルトを誇らしげに掲げ、喜びに浸った。

 立ち上がり、岡本はL字ガード気味に構えると、フェイントを交えながら独特な角度の左フックを立て続けにヒット。「誰とスパーをしてもジャブだけはよかった」という長いリーチを生かした武器を次々にヒットさせ、嶋田にほとんど何もさせず。ロープを背負ってもボディーワークで相手のパンチを空転させる圧巻の内容。ジャッジ1人が8点差をつける大差(99―91、98―92×2)での勝利となった。

 所属するHKスポーツジム初の日本王者に。22年には全日本新人王を獲得したが、23年12月17日の日本ユース同級王座決定戦では3回TKO負けを喫した。「負けた時に会長の顔を見られなかった。一生、会長にこういう顔をさせたくなかったのでベルトを巻くしかなかった」。控室では目を赤くしながら、7歳の頃から指導を受ける桑原秀彦会長に感謝。「俺じゃなくて会長が最初に巻くべきだと、獲る前から思っていた」と会長の肩にベルトをかけ満足そうな表情を浮かべた。

 この日、22歳の誕生日を迎えた新王者。試合後には会長がリング上でッピーバースデーを熱唱するサプライズも。「勝ったら歌おうと思っていた。ただ泣くつもりはなかった」と同会長。「息子より過ごしてきた時間が長い。だけん、よかった」と涙を流しながら愛弟子の初戴冠を喜んだ。

 初防衛戦は地元・福岡県北九州市で予定し「やりたい相手がいる」と岡本。続けて「次は世界のベルトですね」と話すと「阿部麗也とやりたい」と世界挑戦経験もある前日本同級王者に“挑戦状”を叩き付けた。「一つ言いたいのは自信があるから東京に来た。ベルトをかっさらって帰る」と有言実行を果たした新王者。昨年3月には、井上尚弥(大橋)に挑戦した元IBF世界バンタム級1位のマイケル・ダスマリナス(フィリピン)に5回TKO勝ちしたホープ。目標とする世界の舞台への第一歩を踏み出した。

 一方、初のタイトル挑戦で完敗した嶋田は「悔しい。想定より距離が遠くて、ペースがつかめなかった。うまかった」と肩を落とした。昨年9月に、2つ年上の兄・達希氏がトレーナーを務める志成ジムへ帝拳ジムから移籍。移籍2戦目で得たチャンスだった。「少し休んでからこれからどうするか決めたいと」と進退については保留した。

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