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後味悪い幕切れ…5回負傷判定勝ちの松本流星が7戦目で世界王者に 救急搬送の高田勇仁は意識あり

[ 2025年9月14日 18:06 ]

プロボクシングWBA世界ミニマム級王座決定戦   同級1位 高田勇仁(ライオンズ)<12回戦>同級2位 松本流星(帝拳) ( 2025年9月14日    名古屋・IGアリーナ )

<トリプル世界戦>5回、バッティングで負傷した高田(撮影・島崎忠彦)
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 世界初挑戦のWBA世界ミニマム級2位・松本流星(27=帝拳)が同級1位の高田勇仁(27=ライオンズ)に5回1分26秒、3―0で負傷判定勝ちし、帝拳ジム史上最速となる7戦目での世界王座獲得を果たした。

 松本が初回、いきなりかました左ストレートで相手の出ばなをくじき、ワンツー、カウンターとスピードで圧倒した。2回には右フックをテンプルに当ててぐらつかせ、4回にはガードの間を打ち抜く左アッパーをヒットさせた。

 だが5回、松本の頭が高田の顔面に当たる偶然のバッティング。ふらついた高田は尻餅をついて倒れ、額から激しく出血した。ダメージを見て危険と判断したレフェリーが試合をストップ。高田は担架で運ばれ、負傷判定勝ちを告げられた松本も堅い表情のままだった。ジャッジ3人の採点は50―46が1人、50―45が2人でいずれも松本を支持した。

 主催者によると、高田は病院へ救急搬送されたものの意識はあり、呼びかけにも応えているという。

 松本は父・廣(ひろし)さんの影響で4歳から競技を始め、中2の頃に父とともに兵庫から上京。日出高、日大では92戦77勝15敗を記録してアマ4冠となり、23年2月のプロデビューから6連勝(4KO)。「世界王者になることは子供の頃からの夢の一つ。しっかりかなえたい」と話していた。

 亡き先輩との約束も果たした。日大時代の先輩・神足茂利さん(M.T)は8月の試合後、急性硬膜下血腫で死去。神足さんとは試合後にともにベルトを巻いた状態で食事に行く約束を交わしていた。「一生懸命好きなことに没頭できることは幸せなことだと、教えてもらった」。この日は神足さんのイニシャル「SK」のロゴを入れたトランクスを着用。神足さんの故郷・名古屋で勇姿を披露した。

 まだスタートラインに立ったばかり。将来的にはWBAスーパー&WBO統一王者オスカー・コラーゾ(28=プエルトリコ)への挑戦を目指す。先に見据える大きな目標への第一歩を踏み出した。

 ◇松本 流星(まつもと・りゅうせい)1998年5月14日、兵庫県高砂市生まれの27歳。父の影響で4歳から競技を始め、中2の頃に父とともに上京。都内の中学校に通いながら帝拳ジムで練習。日出高、日大では92戦77勝15敗を記録しアマ4冠。23年2月にプロデビューし、昨年9月に日本ミニマム級王座を獲得。身長1メートル60、リーチ1メートル56の左ボクサーファイター。

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