奪還ならず…比嘉大吾 引退 2戦連続ドロー「自分の中では負けと一緒」
WBA世界バンダム級タイトルマッチ12回戦 アントニオ・バルガス―比嘉大吾 ( 2025年7月30日 横浜BUNTAI )
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元WBC世界フライ級王者でWBA世界バンタム級2位の比嘉大吾(29=志成)はWBA世界同級正規王者アントニオ・バルガス(28=米国)と引き分けに終わった。再び世界2階級制覇を逃し、試合後は現役引退を表明した。
またしてもベルトに届かなかった。日本人で初めての3戦連続世界挑戦。ドロー判定を聞いた比嘉は大きく息を吐いて天を仰いだ。
4回、狙い澄ました左フックをさく裂させダウンを奪取も、最終12回に左に浴びて痛恨のダウン。今年2月には当時のWBA王者・堤聖也とダウンを奪い合いドローで王座獲得に失敗。倒れていなければ勝っていた前戦を踏まえ、打ち終わりのガードを磨いたが残り数秒、耐えられず。「同じ過ちをした。3戦の中で一番勝ちたかったがそこで勝てなかったのは、これが比嘉さんなのかな」と笑うと「自分の中では負けと一緒。引退します」とすがすがしい表情で、11年のキャリアに終止符を打った。
勝てば次戦にも現WBA休養王者・堤との再戦が濃厚だった。過去2度の対戦でともに引き分けた親友と完全決着をつける時は目の前に迫っていたが実現せず。試合後の会見を見守った親友には「堤、頑張って」とエール。「いろいろあったが、楽しいボクシング人生だった」と目を赤くした。
▽バルガス―比嘉戦VTR 比嘉は惜しくも勝利を逃した。4回にカウンターの左を当ててダウンを奪い、主導権を握った。中盤以降に攻勢を強めてきたバルガスに対し左ボディーやフックを中心に対抗。ただ最終12回終盤に右をもらって痛恨のダウンを喫し、ドローに終わった。バルガスはダウンした後も闘志は衰えず、手数を増やした。粘り強さが実り王座は保った。
◇比嘉 大吾(ひが・だいご)1995年(平7)8月9日生まれ、沖縄県浦添市出身の29歳。宮古工高でボクシングを始め、高校卒業後は憧れの具志堅用高氏にスカウトされ14年6月プロデビュー。18年2月にデビューから15連続KO勝利の日本記録を樹立も同4月のV3戦で計量に失敗し、王座剥奪。19年10月にライセンス無期限停止処分を解除された。24年9月に武居由樹に判定負け。今年2月には堤聖也と引き分け、世界2階級制覇を逃した。身長1メートル63、リーチ1メートル63、右ファイター。
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