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浜田剛史氏 幅と経験でパンチ使い分けた中谷 天心は切り替えられなかった

[ 2025年6月9日 05:00 ]

6回、中谷のパンチが西田をとらえる(撮影・島崎忠彦)
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【浜田剛史の目】 中谷は、西田とのボクシングの幅と経験の違いを見せた。初回からKOを狙って大振りのパンチを出した。西田はガードを崩さずに耐え、ショートパンチを返した。中谷はオーバーペースで消耗する恐れがあったが、5回に意図が分かった。

 5回、中谷は頭をつけて休みながら、今度はショートパンチを狙った。長い距離での強打と接近戦でのパンチを使い分けた中谷に対し、ガードを固めるしかなかった西田は打たれ疲れで体力が限界に達してしまった。

 初回から出た中谷には、統一戦でも力の差を見せる必要があったのだろう。井上尚弥戦に照準が向いていた印象で、「井上ならKOしている」と言われるのも嫌だったと思う。大振りのリスクを背負ったことで、一般ファンにも強さをアピールできたと思う。

 那須川は、初回から足が動いていなかったし、パンチの威力もなかった。足が動かないと右ジャブが出ない。左のパンチも当てるだけだった。それを、この日の中谷のように、試合途中に切り替えることもできず、課題が残った。練習ではできていたので、世界挑戦で同じ失敗をしないように、原因を突き止める必要があるだろう。 (元WBC世界スーパーライト級王者)

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