【UFC306】バンタム級王者ショーン・オマリーが2度目の防衛戦でメラブ・ドバリシビリと対戦
世界最高峰の総合格闘技(MMA)団体「UFC」のイベント「UFC306」は14日(日本時間15日)、米ネバダ州ラスベガスのスフィアで行われ、メインのUFC世界バンタム級タイトルマッチで、王者ショーン・オマリー(29=米国)が同級1位メラブ・ドバリシビリ(33=ジョージア)を相手に2度目の防衛戦に臨む。
オマリーは昨年8月19日の「UFC292」でバンタム級王者だったアルジャメイン・スターリング(米国)に挑戦。2Rに右ストレートでダウンを奪い、パウンド連打で王座を獲得した。今年3月9日の「UFC299」での初防衛戦では、同級5位のマルロン・ヴェラ(エクアドル)と20年8月15日以来3年7カ月ぶりに再戦し、スタンドの攻防で圧倒し、フルマークの3-0判定勝ち。唯一の黒星を喫していた相手にリベンジを果たした。
破壊力のある打撃を武器に、MMAで18勝1敗1無効試合と圧倒的な強さを誇っている。19年12月12日にはグラップリングの大会に出場し、五味隆典(東林間ラスカルジム)をギロチンチョークで破っており、奇抜な髪の色も注目ポイントとなっている。
一方のドバリシビリは、MMAで17勝4敗。直近でUFCの歴代王者を3連破してタイトル戦を迎える。22年8月20日の「UFC278」は元フェザー級王者ジョゼ・アルド(ブラジル)に3-0の判定勝ち。23年3月11日の「UFC ファイトナイト」では元バンタム級王者ピョートル・ヤン(ロシア)と対戦。果敢なタックルから何度もテークダウンを決めるなど優位に進め、3-0の判定勝ち。今年2月17日の「UFC298」では、08年北京五輪のレスリング・フリースタイル55キロ級金メダリストで、フライ級&バンタム級の2階級制覇王者ヘンリー・セフード(米国)に3-0の判定勝ちを収めた。18年9月15日からは負けなしの10連勝。満を持してオマリーに挑む。
RIZINバンタム級王座を返上してUFCと契約を結んだ朝倉海(30=JAPAN TOP TEAM)にとっても今後を左右する一戦となる。朝倉海はバンタム級もしくはフライ級で試合に臨むことになるが、元谷友貴のYouTubeに出演した際には、戦いたい相手の一人にショーン・オマリーの名前を挙げている。朝倉海も注目するファイターが2度目の防衛戦でどんな戦いを見せてくれるのか、見逃せない一戦となる。
他には、女子フライ級タイトルマッチで王者アレクサ・グラッソ(31=メキシコ)がワレンチナ・シェフチェンコ(36=キルギス)を相手に2度目の防衛戦を行う。昨年3月4日の「UFC285」で前王者のシェフチェンコに一本勝ちしたグラッソは、再戦となった同年9月16日の「UFCファイトナイト」での初防衛戦は1-1で引き分け。再び因縁の対戦を迎える。
大会の模様は日本時間9月15日午前8時30分から、U-NEXTでライブ配信される。