元世界王者・京口紘人 5月にパラスと“世界前哨戦”「タイトル戦に挑戦するための大事な一戦」
プロボクシング フライ級10回戦 京口紘人―ビンス・パラス ( 2024年5月11日 韓国・仁川パラダイスシティー )
プロボクシング前WBA世界ライトフライ級スーパー王者でWBA世界フライ級2位の京口紘人(30=ワタナベ)が17日、都内の所属ジムで会見し、5月11日に韓国でIBF世界フライ級9位ビンス・パラス(25=フィリピン)と同級10回戦を行うことを発表した。
IBF世界ミニマム級王者だった京口は18年に防衛戦でパラスと対戦し判定勝ち。約6年ぶりの再戦に「僕自身は3階級目に向けての最後のステップというか、タイトルマッチに挑戦するための大事な一戦になると思う。しっかりいい内容で勝ちたい」と気を引き締めた。
パラスは昨年5月に花田歩夢に8回判定勝ちし、同10月には石沢開(M・T)を下すなど日本人キラー。18年の世界戦でプロ初のダウンを奪われた京口は「日本での評価も高くパンチ力があるのも周知の事実。しっかり返り討ちにして世界タイトルマッチまで突っ走りたいと思っている。いい内容で勝つというのが今回のテーマ」と力強く意気込んだ。
京口は22年11月、WBA&WBCライトフライ級王座統一戦で寺地拳四朗(32=BMB)に7回TKO負けでプロ初黒星。フライ級に転向した昨年5月以降は再起2連勝中で「自分自身も階級を上げていろいろとレベルアップした部分は実感している。相手より僕の方が上回ってると思っているので、チャンスはくると思う」と再起3戦目はKOでの勝利を思い描く。
興行をプロモートするトレジャー・ボクシング・プロモーション(TBP)の代表で、元WBO世界スーパーフェザー級王者・伊藤雅雪氏は「今年中に京口選手の世界戦ができたらいい」と話し、勝てば世界再挑戦も濃厚となる一戦。フライ級転向3戦目となる京口は「体つきも変わってきたというの実感はある。いい階級アップのキャリアを積めていると思うので、この試合もしっかりそういう内容を出せれれば」と“世界前哨戦”を見据えた。
TBP第6回大会では、元WBO世界ミニマム級王者・谷口将隆(30=ワタナベ)がライトフライ級8回戦でジェイセバー・アブシード(フィリピン)と対戦するほか、セミファイナルの東洋太平洋ミドル級タイトルマッチ12回戦で東洋太平洋同級王者・竹迫司登(32=ワールドスポーツ)がテイジ・プラタップ・シン(オーストラリア)を相手に防衛戦を行う。
興行は動画配信サービスU―NEXTで独占生配信される。
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