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【ボクシング】世界初挑戦の桑原拓 日本ジム所属100人目の世界王者へ「狙いたい気持ちは強い」

[ 2024年4月16日 19:08 ]

報道陣に練習を公開した桑原(撮影・村上 大輔)
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【WBA世界フライ級タイトルマッチ 王者 ユーリ阿久井政悟《12回戦》同級3位 桑原拓 (2024年5月6日 東京ドーム)】

 プロボクシングWBA世界フライ級3位の桑原拓(29=大橋)が16日、5月6日の世界初挑戦に向け横浜市内の大橋ジムで練習を公開した。

 この日はシャドーボクシングとサンドバッグ打ちを2ラウンドずつ披露。スピードスターの異名を持つ29歳は軽快なステップをリングに刻み「コンディションは今までで一番仕上がっている。試合の日が待ち遠しい」と充実感を漂わせた。

 21年7月の日本同級タイトルマッチでTKO負けしたユーリ阿久井政悟とのリベンジマッチ。当時は初回にダウンを奪われるなど、10回TKO負け。試合後は担架で運ばれるなど屈辱を味わった。「メンタル面でも前回の試合よりパワーアップしている。12回の中で絶対に接近戦になる場合は絶対あると思う。そこはしっかりハートで勝負したい」。再起後5連勝を上げるなど、心身ともに成長した姿で王者に挑む。

 ボクシング界に名を残すためにも負けられない一戦だ。5月4日にIBF世界バンタム級タイトルマッチで王者エマヌエル・ロドリゲス(31=プエルトリコ)に挑戦する同級1位・西田凌佑(27=六島)が勝利し、同6日に桑原が勝利すれば100人目の日本ジム所属の男子世界王者となる。「ぜひ勝ってもらいたい。全力で西田選手を応援する」と話し、「このタイミングで決まっているということは、狙いたい気持ちは強い」と初の東京ドーム戦でメインに負けないインパクトを残す覚悟だ。

 今月4日には29歳の誕生日を迎えた。「20代のうちに世界チャンピオンになれたらやっぱりうれしい。今回しっかり勝って、そこからまたさらに30代で成長していきたい」。因縁の相手に雪辱を果たし、大橋ジムのトップバッターとして先陣を切ってみせる。

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