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WBOAP新王者は大橋哲朗 「一輝~やったぞ!」亡き親友・穴口さんにささげた10回TKO勝ち

[ 2024年4月6日 22:38 ]

プロボクシングWBOアジア・パシフィック・スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦   大橋哲朗(真正)《TKO10回2分48秒》中川健太(三迫) ( 2024年4月6日    東京・後楽園ホール )

新王者となった大橋は穴口さんの遺影を手に勝利を喜ぶ
Photo By スポニチ

 プロボクシングWBOアジアパシフィック・スーパーフライ級3位・大橋哲朗(25=真正)が王者・中川健太(38=三迫)を10回TKOで下し新王者となった。

 「一輝~やったぞ!」。試合後、コーナーポストに駆け上がった大橋は絶叫し亡き親友に勝利をささげた。昨年12月のタイトルマッチ後に緊急開頭手術を受け、先月2日に亡くなった同門の穴口一輝さんはプライベートでも仲が良くお互いを高め合ってきた。「親友を失ってメンタル面でどうなるか不安だった」と振り返りながら「彼に感謝したい」とリング上で穴口さんの遺影を手に安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 WBO世界同級2位にランクインする中川相手に序盤から真っ向勝負。右ジャブを上下に散らし、フェイントを織り交ぜながら手数を出した。9回には左ストレートで相手をぐらつかせると、10回には左ストレートでダウンを演出。立ち上がった相手にパンチをまとめ、レフェリーストップに持ち込んだ。「しっかり拳に当たった感じはあった」と激闘を振り返った。

 両者は21年にフィリピン合宿でともに汗を流した間柄。「大先輩」と尊敬していた相手との対戦に「中川さんとの対戦が決まった時、むちゃくちゃ怖くて僕のボクシング人生終わったのかなと思った」と苦笑いしながらも「今日絶対勝つと決めて2カ月半死に物狂いで頑張ってきた。中川選手の存在が僕を強くした」と先輩に感謝した。

 あす7日は奥さんとの3度目の結婚記念日。「1日早いけどいい記念日になったと思う」と赤いベルトを手に笑顔をはじけさせた。

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