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【ボクシング】銀次朗の助言生かした! 富施郁哉が日本バンタム級新王者 涙の5回TKO勝ち

[ 2024年4月2日 22:15 ]

新王者となった富施 (中央)を祝福する重岡銀(左)と町田トレーナー
Photo By スポニチ

【プロボクシング日本バンタム級王座決定戦10回戦 富施郁哉<TKO5回1分38秒>杉本 太一 2024年4月2日 東京・後楽園ホール】

 日本バンタム級1位の富施郁哉(25=ワタナベ)が同級2位の杉本太一に5回TKO勝ちし新王者に輝いた。試合後は涙を流しながら「勝ててホッとした。10ラウンドまで戦うつもりだったので、TKOで勝ててよかった」と黒のベルトを肩にかけ満面の笑みを広げた。

 2日前に世界戦で2度目の防衛を果たした、同じジムのIBF世界ミニマム級王者・重岡銀次朗(24)がセコンドにつく中、随所でキレのある左のパンチを披露。「同じサウスポー。めちゃくちゃ心強かった」とプライベートでも仲のいい後輩のアドバイスを生かしながら、5回に左ストレートでダウンを奪うと、立ち上がった相手を再び左ストレートで沈め、レフェリーが試合を止めた。

 担当の町田主計トレーナーとともに17年9月にヨネクラジムからワタナベジムに移籍。同トレーナーと16年からコンビを組む「勝って泣いたのは初めて。ヨネクラから町田先生とやってきたので、一緒にチャンピオンになれて良かった」と目を赤くした。同トレーナーも「(勝利後は)思わず声が出てしまった。ずっと一緒にやってきたので感慨深かった」と愛弟子の勝利を喜んだ。

 キックの神童でWBA世界バンタム級7位の那須川天心(25=帝拳)や、日本バンタム級3位の増田陸(26=同)らからベルトを狙われる立ち位置となった。富施は「バンタム級は今アツい。いろんな人が取り上げられているが、僕の名前はまだ出ない。そこに入り込めるように頑張りたい」と群雄割拠の階級で名を上げる活躍を誓った。

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