×

内藤大助氏「攻略が難しいボクシングスタイルで強かった」 “最激戦区”バンタム級の中で日本人最強は?

[ 2024年2月26日 20:40 ]

最激戦区のバンタム級。(左上から時計回り)中谷潤人、井上拓真、武居由樹、那須川天心
Photo By スポニチ

 プロボクシング元WBC世界フライ級王者の内藤大助氏(49)が26日までに自身のYouTubeチャンネルを更新。“最激戦区”となっているバンタム級の今後について語る場面があった。

 24日に両国国技館で開催された「Prime Video Presents Live Boxing7」でバンタム級ではWBC世界同級1位の中谷潤人(M・T)が王者アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)を6回TKOで下し日本男子7人目の世界3階級制覇を達成。メインイベントではWBA世界バンタム級王者・井上拓真(大橋)が同級9位ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)を9回KOで下し初防衛に成功した。

 拓真は次戦WBA1位で元スーパーフライ級日本王者の石田匠(井岡)との指名試合になる可能性が高い。大橋会長は「井上尚弥と(同じ日に)やらせたい。日本中を沸かせる試合ができると思う」と、5月6日に東京ドームでの開催が有力の兄・尚弥の防衛戦と同日にダブル世界戦を視野にしていることを明かしている。

 内藤氏は「これは見たいですね。石田選手はファイターではなく距離を取って戦うタイプ。拓真選手も距離取って戦うのが強いんですよ。これは面白そうですね。中間距離でのレベルの高い試合になる」と対戦を楽しみにした。

 今回のバンタム級の世界戦の前は拓真が頭一つ抜けている存在だと評価していた内藤氏。しかし今回の世界戦を見て「拓真選手は今回の試合で少し弱点が見えた。逆に中谷選手は今回の試合を見たら頭一つ抜けてるように見えました。バンタム級初戦であの内容だもん。攻略が難しいボクシングスタイルだったし、強かった」と日本人バンタム級最強は無敗の3階級制覇を果たした中谷だと明言した。

 バンタム級は拓真、中谷の他にも元K―1王者で元東洋太平洋スーパーバンタム級王者の武居由樹(大橋)、“キックの神童”でボクシング転向後3連勝を飾った那須川天心(帝拳)、元日本王者の堤聖也(角海老宝石)、元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(志成)など実力者がそろっている。そして現WBOアジアパンパシフィック王者でIBF1位の西田凌佑(六島)が5月4日に王者エマヌエル・ロドリゲスに挑戦することが濃厚で、勝てば3人の日本人王者が君臨することとなる。

 「とりあえずトーナメントやってほしい」と笑いながらも「僕は日本人の世界王者に日本人が挑戦する試合を見たい。西田選手は徹底したアウトボクシングで非常に戦いづらい選手で攻略するのが難しい。武居選手は西田選手と見たいですね。天心選手はもうちょっとキャリアを積んでほしい。世界を狙うならあと2、3戦してほしいですね。ここに来て武居選手と天心選手の元キックボクサー対決も見たい」と“最激戦区”バンタム級を総評した。

 最後に「日本人でまだ世界王者になっていない人同士で戦って、トップになってから世界王者に挑戦してほしい。本当にバンタム級にはスターが揃ってますよね」と動画を締めた。

続きを表示

この記事のフォト

「アントニオ猪木」特集記事

「井上尚弥」特集記事

2024年2月26日のニュース