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【浜田剛史の目】リーチの長さ生かし中谷潤人の独壇場

[ 2024年2月25日 05:40 ]

WBC世界バンタム級タイトルマッチ   ○同級1位 中谷潤人《6回TKO》王者 アレハンドロ・サンティアゴ● ( 2024年2月24日    東京・両国国技館 )

1回にパンチを打ち込む中谷(撮影・島崎忠彦)
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 サンティアゴに何もさせず、中谷の独り舞台だった。サイズで劣る相手は距離を詰めようと前に出てくるが、中谷は長いリーチを生かしてテンポよくパンチを出して、中に入れさせなかった。2回にはパンチをもらう場面もあったが、足を止めて打ち合ってのこと。自分の距離だけでなく、相手の距離でも戦える自信があったのだろう。打ち合う必要はないところで、あえて仕掛けていた。

 ダウンを奪った遠い距離からのワンツーも抜群だった。もともとパンチのタイミングを取るうまさがあったが、パンチそのものに力があり、切れが増していた。階級を上げて、減量が楽になり、練習もしっかり積めている印象だ。押し合っても負けず、やりたいことが何でもできていた。バンタム級が適正体重なのだと思う。

 バンタム級の日本人の世界王者がまた一人誕生し、4団体すべてのベルトを日本人で独占しそうな雰囲気だ。こんな時代はなかなかない。将来的には日本人同士の統一戦の可能性もあり、今後が楽しみな階級だ。(帝拳ジム代表、元WBC世界スーパーライト級王者)

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