魔裟斗「ワンチャンス取れなかったのが…」 武尊が敗れた勝負の分かれ目を分析「辞めたらもったいない」
元K―1世界王者でタレントの魔裟斗(44)が、30日までに自身のYouTubeチャンネルを更新。28日に開催された「ONE165」のメインイベントで、王者のスーパーレック・キアトモー9にK-1元3階級制覇王者でISKA世界ライト級王者の武尊が挑んだONEフライ級キックボクシングタイトルマッチを振り返った。
ONEデビュー戦がいきなりタイトルマッチとなった武尊。しかし試合は序盤から相手のローキックに苦戦。3Rに反撃して盛り返すも及ばず判定0―3で敗れた。
試合の解説を務めた魔裟斗は「武尊の試合を解説した試合の中で、一番見応えがある試合だった」と率直な感想を語った。魔裟斗が独自でつけていた判定スコアも49-46だったと明かした。
戦前から今回のポイントは“ワンチャンス”と挙げていた魔裟斗。「3Rで倒し切りたかったね。ボディーも効いていたしね。あのワンチャンスが取れなかったのが勝負の決め手だった」と勝負の分かれ目だったと分析した。
そして「スーパーレック強かったね。左のジャブが上手かったし、ローキックが入っていたし、4Rと5Rでは上手い膝蹴りのカウンターで上手く戦ったよね。しっかりと作戦を立てて戦っていた」とスーパーレックを称賛した。
苦戦した強烈なローキックについても「武尊も体が強いから、K―1での3Rならローキックをもらってもパンチで倒し切ってしまうことが多かったけど、今回は5Rで相手がスーパーレックはフライ級で世界最高峰の選手。そういう選手には丁寧にやっていかないといけないわけよ」と説明。
「今まで通りローキックをもらっても倒しきればいいと思っていたと思う。もし武尊に次の試合があるなら、武尊はローキックを一発も蹴らせないようにカットすると思う。ローキックを効かされたから5Rはパンチにパワーがなかった」と今回の試合は今後に向けて学ぶ試合になったという。
試合後には引退示唆とも取れるコメントをしていたが「武尊はここからマイナスにしていき、必要なものだけ短い時間でやっていくトレーニングをするとまだ強くなれる」とアドバイスした。
そしてまだ今回消滅してしまったONEフライ級ムエタイ王者・ロッタン・ジットムアンノン(タイ)とのドリームカードを期待する声も多い。魔裟斗も「まだやる相手がいるんだよ。今辞めたらもったいない。まだ強くなれるし、ロッタンっていう相手もいる。ロッタンに勝てば、スーパーレックと3強みたいになる」と今後の活躍を期待した。
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