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“営業マンボクサー”藤田炎村が4回TKO勝利でV2 「24時間ボクサーとして」試合後リングで退職宣言

[ 2023年12月12日 22:01 ]

2度目の防衛に成功した藤田
Photo By スポニチ

 プロボクシング日本スーパーライト級タイトルマッチ10回戦が12日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・藤田炎村(28=三迫)が同級6位の関根翔馬(37=ワタナベ)に4回1分24秒TKO勝利で2度目の防衛に成功した。

 タイトル初挑戦の関根に対しガードを固めた藤田は高速ジャブで主導権を握り、ガードの隙間から強烈な左右のパンチを打ち込んだ。3回から接近戦を仕掛け、右でダウンを演出。4回には右の打ち下ろしで2度目のダウンを奪い、立ち上がった相手に右の強打を浴びせ続けたところでレフェリーが試合を止めた。「このベルトは10年前に小原さんが持ってきてくれたベルトなので防衛できてうれしい。小原さんがつくってくれた道を後輩たちが勝手に引き継いでいければと思っています。13年間お疲れ様でした」と今月9日に引退を発表した元WBOアジア・パシフィック・ウエルター級王者の小原佳太(37=三迫)へ感謝の思いを口にした。

 リクルート社で営業職に就くサラリーマンボクサーの藤田だが、試合後は「私、藤田は今年いっぱいで会社を退職します。6年間お世話になりました」と宣言。応援に駆けつけた同社の応援団をざわつかせたが、来年海外での武者修行を視野に入れながら「今の僕では“世界”とは口にしてはいけないと思う。これからは自分に革命を起こさないといけないと思い、24時間ボクサーとして生きていきます」とさらなるレベルアップを誓った。

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