【ボクシング全日本】木下鈴花が初優勝　「心からうれしい」　幼なじみの入江聖奈さん声援に応えた

ボクシング全日本選手権最終日 （ 2023年11月26日    東京・墨田区総合体育館 ）

女子ライトフライ級で優勝した木下（右）と応援に駆けつけた入江さん
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　各階級の決勝が行われ、女子ライトフライ級は木下鈴花（クリエイティブサポート）が昨年のミニマム級覇者・和田まどか（ZANN　CORPORATION）に5―0で判定勝ちし初優勝。MVPを獲得した。パリ五輪出場権がかかる来年2月の世界予選（イタリア）の代表に決まった。

　判定結果を聞いた木下は目を赤くしながら静かに喜びをかみしめた。「めちゃめちゃうれしい。今回の試合は今までの大会で一番気合が入っていた」と安堵（あんど）の表情。負ければ来年のパリ五輪出場が消滅していただけに「今回は後がないラストだった。気合が入った」と過去1勝1敗の相手に、立ち上がりから積極的な攻めの姿勢を貫き、勝利を呼び込んだ。

　東京五輪金メダリストの入江聖奈さんとは幼なじみ。同じ鳥取県米子市のジムで育ち日体大では同級生だった入江さんはこの日、最前列から声をからして声援を送った。「聖奈の声は凄い響くので、試合中も休憩中もしっかり耳に届いていたし凄い力になりました」と木下。来年のイタリアで行われる世界予選に向けては「聖奈はイタリアに行ったことがないので、ボーノと言ってパスタを食べてくるよ、と伝えたいです」と笑顔を見せた。