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寺地拳四朗 9回ラッシュTKO!長谷川穂積、山中慎介に並ぶ世界戦通算13勝目

[ 2023年9月19日 04:30 ]

プロボクシング「Prime Video Presents Live Boxing5」WBC&WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦 ( 2023年9月18日    東京・有明アリーナ )

<WBC、WBA世界Lフライ級TM寺地×ブドラー>2回、寺地の左ボディーがブドラーをとらえる(撮影・島崎忠彦)
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 WBC&WBA世界ライトフライ級統一王者の寺地拳四朗(31=BMB)は元同級世界2団体王者のヘッキー・ブドラー(35=南アフリカ)を9回TKOで下し、日本歴代4位となる世界戦13勝目を挙げた。目標の4団体統一へ弾みをつけた。

 勝機を逃さず、仕留めた。9回、寺地はブドラーを一気に追い込んだ。「倒さないと帰れない」。鬼気迫るラッシュでTKO勝ち。4戦連続となるKO勝利は、メインイベントにふさわしい内容だった。「死に物狂いでスイッチ入れてもらい、やっと倒せた。加藤トレーナーがお尻を叩いてくれたおかげ」と周囲への感謝を忘れなかった。

 冷静沈着。当初の戦略が崩れても、プランBの指示を遂行した。左ジャブを軸にボディーも繰り出しながら相手の体力を消耗。だが、7回に試合巧者の相手は、寺地のフィニッシュの右を封じるため、右回りを徹底して逃げる。「迷って、判定でもいいかと頭によぎった」。それでも8回セコンドから「仕留めにいっていいよ」のゴーサイン。右回りで逃げる相手の逆の左に回り、真っ向勝負で叩いた。

 WBC王座から陥落した21年9月の矢吹正道(緑)戦以降は距離を取るスタイルだけでなく接近戦も磨いた。非の打ちどころのない強さで相手を圧倒。それでも「序盤から倒そうというのが頭にあった。(決め手の)右が力んでいた」と振り返り「何回も学んでいるんですけど。まだまだ分かっていない。もっと強くなって次の試合、頑張りたい」と反省を忘れなかった。

 世界戦通算13勝まで積み上げ、長谷川穂積、山中慎介に並ぶ日本歴代4位となった。「(勝利数は)意識はしていなかった。これからも意識せず勝つことに集中していく」と言い、これはまだ4団体統一への通過点。「次は3団体目に行きたい。4団体制覇がしたい」。飽くなき王者の挑戦は続く。

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