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【岩佐亮佑氏が占う】井上尚弥、体格差で少し不利か フルトンに欲出ればチャンス

[ 2023年7月24日 05:30 ]

フォトセッションに臨む井上(右)とフルトン(撮影・島崎忠彦)
Photo By スポニチ

 前4団体統一世界バンタム級王者・井上尚弥は25日、東京・有明アリーナで王者スティーブン・フルトンに挑む。スーパーバンタム級に階級を上げての初戦。同階級の元IBF世界王者で今年4月に現役を引退した岩佐亮佑氏(33)が世紀の一戦を占った。現WBA・IBF統一王者マーロン・タパレス(フィリピン)に勝った経験もある同氏は、井上が苦戦を強いられる可能性を指摘した上で、井上にも勝機があると語った。

 願ってもないカードがいよいよやってきますね。正直どちらが勝つか予想するのは難しい。フルトンは元々フェザー級転向も視野に入れるなど、身長4センチ、リーチ8センチ、井上君を上回る。スーパーバンタム級で井上君の身長や体のサイズを考えても、少し不利になるのかなとも思う。

 井上君がフルトンを追う展開になると思う。フルトンは堅実でパンチをもらわないボクシングを徹底するタイプ。判定勝ちを意識してアウトボクシングをしてきた場合は難しい試合になる。

 逆にフルトンが欲を出して前に出てくるようであれば、井上君が倒すチャンスはより増えると思う。打ち合いになれば井上君が絶対に有利。どちらにせよフルトンの戦い方が勝負の鍵を握ってくる。

 井上君は階級を上げての初戦。減量苦を理由に階級を上げるとなれば、体は早い段階で仕上がっていると思う。自分がスーパーバンタム級に転級した時は“初戦の難しさ”というものは全くなかった。バンタム時代は減量がしんどかったので、階級を上げた時はのびのび調整できたし、試合ではこんなに楽なのか!と思ったくらい。井上君も今回調子を上げて臨む可能性は十分に考えられる。スピードもパワーもこれまでない感覚を感じるのではないかな。

 現状スーパーバンタム級はフルトンが2つ(WBC&WBΟ)、タパレスが2つ(WBA&IBF)のベルトを持っている。今は複数階級制覇より4団体統一が主流。井上君がフルトンに勝てば2戦で4団体統一も見えてくる。タイミングよく2団体統一王者と対戦できることも井上君は“持ってる”と思う。

 戦前の予想をことごとく覆してきたのが井上君。今回も我々の想像を超えてくれるのではないかという期待はあります。フルトンとの相性は良くないと思うが、判定よりもKOで倒す姿を見たいかな。さすが井上と思える試合を期待しています!
(元IBF世界スーパーバンタム級王者)

 ◇岩佐 亮佑(いわさ・りょうすけ)1989年(平元)12月26日生まれ、千葉県柏市出身の33歳。中2でセレスジム入門。習志野高3年時に高校3冠を達成。08年8月プロデビュー。日本、東洋太平洋バンタム級王座獲得後の17年9月にIBF世界スーパーバンタム級王座獲得。18年8月のV2戦で敗れて王座陥落。19年12月に同級暫定王座決定戦でマーロン・タパレス(フィリピン)を下し世界王座復帰。今年4月、アマ全米王者だったジャフェスリー・ラミド(米国)に敗れ引退を決断。身長1メートル72の左ボクサーファイター。

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