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天心 9・18ボクシング2戦目でVS全勝メキシカン!“特例”8回戦不安なしの初KO宣言「殴りにいく」

[ 2023年7月20日 04:30 ]

スーパーバンタム級   那須川天心《8回戦》フアン・フローレス ( 2023年9月18日    有明アリーナ )

会見に臨んだ那須川天心(撮影・西海健太郎)
Photo By スポニチ

 ボクシングの帝拳ジムは19日、都内で会見し、4月のデビュー戦で白星を飾った“キックの神童”那須川天心(24=帝拳)が9月18日に東京・有明アリーナで転向2戦目に臨むと発表した。B級(6回戦)デビューながら特例で8回戦が認められ、9戦全勝7KOのメキシコの新鋭フアン・フローレス(23)と対戦する。寺地拳四朗(31=BMB)と中谷潤人(25=M・T)のダブル世界戦と同舞台で、進化した姿を見せることを約束した。

 デビュー戦では銀髪だった那須川は黒髪の丸刈り姿で、「エジプトの神」をイメージしたという、上下オフホワイトの衣装を着て会見に登場した。「(クリスチャン)ディオールですよ。説得力ありますよね!?」とおどけていたが、約5カ月ぶりとなる次戦へと話が及ぶと、目の色を変えて言い切った。

 「今回はやり方が分かった。次はしっかり殴りにいきますよ」

 “倒すパンチ”で初のKO勝利を見据える。4月8日のデビュー戦では当時日本バンタム級2位の与那覇勇気(真正)からダウンを奪うなど3―0判定で完勝した。ただ守備に重点を置いたことで「(パンチが)当たるときに拳が返っていなかった」と反省。以降はダメージを与えるパンチの習得に取り組んでいることを明かした。

 次戦の相手はここまで9戦全勝の1メートル66のメキシコ人選手だ。キック時代にも同国選手との対戦経験はなく「結構やっかい。くせ者のイメージ」だが、「強い相手を用意してもらえた。期待に応えたい」と語った。

 特例による初の8回戦にも不安はない。前戦以降は2度の走り込み合宿を慣行。「ランナーになろうかと思ったくらい(走った)。あんなにきついことは今までなかったが、強くなった実感はある」と課題のスタミナ面も克服済みだ。勝てば3戦目での日本王座挑戦も可能となるA級(8回戦)昇格となるが「まだ2戦目。しっかり経験を積んでから」と地に足を着ける。

 「人間やっぱり毎日進化していくもの。それを体現したいし、(次戦は)変わったところを見せられると思う」。会見の最後まで強気の天心節を響かせた。

 ▽ボクサーライセンス A級(8回戦以上可)、B級(6回戦まで)、C級(4回戦)がある。アマチュアや他格闘技での実績が認められれば、B級以上で受験も可能。B級ボクサーは2勝すると、A級ライセンスに切り替えられる。2月のプロテストでB級ライセンスを取得した那須川はまだ1勝だが、今回特例で8回戦が認められた。過去の特例は五輪金メダルの村田諒太がA級でプロテスト合格、井上尚弥ら9人がB級合格ながらA級デビューした。

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