×

武尊 2本の世界ベルトを持ってフランスから帰国!自身初のハイキックKO「また格闘技が好きになった」

[ 2023年6月29日 18:10 ]

勝利報告会見をした武尊(撮影・酒井卓也)
Photo By スポニチ

 K-1元3階級制覇王者の武尊(31=team VASILEUS)が29日、都内で、「Impact in Paris」の勝利報告記者会見を行った。

 武尊は24日にフランス・パリのゼニスアリーナで開催されたムエタイグランプリ(MTGP)主催の「Impact in Paris」で1年ぶりに復帰。ISKA世界スーパー・ライト級(―63.5キロ)王者ベイリー・サグデン(25=英国)とのISKA・K―1ルール世界61キロ王座決定戦で、5回KO勝利し新王者に輝いた。

 この日フランスから帰国して会見に出席した武尊。「先日、フランスでの復帰戦で勝つことができて、ISKA、KGPのチャンピオンになって帰ってくることができました」と報告。

 初の海外試合だったが、いつもとは違う環境での試合は良い経験になったという。「大変なこともありましたけど、今まで経験したことなかったことばかりだったので、凄く良い経験になりました。過去の試合の中でも試合を一番楽しめたというか試合前からも含めてですけど、格闘家をやれる喜びみたいなもの感じました」と語った。

 現地では8割のファンが武尊のこと知らない中での試合だった。「自分のこと誰も知らないところで、“武尊を見せつけてやろう”みたいな、そういうギラギラしたものがありました。今までみんなが期待している勝利を掴まないといけないというプレッシャーと絶対に負けられない恐怖がありました。でもフランスや配信で自分を知らない人に“武尊は凄いんだぞ”と見せつけてやろうという気持ちが良いエネルギーになって、そこが収穫になって、また格闘技が好きになりました」と前向きに捉えて試合ができていたという。

 対戦相手のサグデンは1階級上の王者で、体の厚さやフィジカル差などを試合をしながら感じていたという。「世界のトップファイターと試合してきただけあって、凄いメンタルが強かったし、2~3ラウンドぐらいで普通なら倒れるような攻撃が結構当たってたんですけど倒れなかったです」と相手を称賛。さらにサグデンは試合中に武尊の飛び膝蹴りで鎖骨を骨折しながらも戦い続けていたことを明かした。「鎖骨が折れてたら相当動けないと思うんですけど、最後まで戦い抜いていたので、メンタルの強さやこれまで戦ってきた強さをすごい感じました」と語った。

 結果的には5Rの左ハイキックでフィニッシュ。武尊自身、空手時代も含めて初めてハイキックで相手を倒すことができた。「良かったですね。やっぱりKOを見せたかったですし、判定で負けることはないなと思ったんですけど、やっぱ海外なんてやっぱわからないところもあります。一番は、勝ってお客さんにバク宙する姿を見せて、武尊というファイターを印象付けたかったです。最後の1秒までKOを狙って戦っていたので、それがつながりました」と衝撃のフィニッシュで念願のISKAの王者に輝くことができたと振り返った。

 リング上ではISKAのベルトだけでなく、「KGP」と刻まれたもう1本のベルトが贈呈された。武尊自身も試合後に贈られてからもう1本のベルトの存在を知ったという。このベルトは今大会の主催だった「MTGP」のキックボクシングの世界タイトルのベルトだった。「試合後に1本巻いてもらって、“もう1本巻かれるんだ”と思っていました。あの試合で2本ゲットしちゃいました」と笑っていた。

続きを表示

「アントニオ猪木」特集記事

「井上尚弥」特集記事

2023年6月29日のニュース