31歳タイトル初挑戦の保田 「泥臭くなっても勝つ」 6・3にWBOAP王座決定戦
プロボクシングWBOアジア・パシフィックライト級王座決定戦12回戦が3日、東京・後楽園ホールで行われる。2日は前日計量が行われ、同級1位の保田克也(31=大橋)は61・0キロでパスした。
プロ12戦目で初のタイトルマッチに挑む保田は「だんだんとタイトルマッチの実感が湧いてきた。体調はバッチリ。何が何でも(タイトルを)獲る気持ちです」と闘志を燃やした。同じく61・0キロでだった対戦相手の同級2位のアピチェット・ペッチマネー(33=タイ)について「上体が柔らかくボクシングがうまい選手。序盤からポイントを取っていきたい」と警戒した。
先月、同ジムのトレーナーに就任した12年ロンドン五輪日本代表の鈴木康弘トレーナー(35)が取り入れた「耐乳酸トレーニング」で体力強化に励んできた。「疲れている状態でも質の高いトレーニングができた。スタミナに自信がつきました」と手応え。体力を生かした長期戦に持ち込み、終盤KOするのが理想の展開だ。
13年国体でライトウエルター級制覇を果たすなど、アマ64勝(30KO)12敗の実績を持つ。17年8月にプロデビューから8連勝していたが、昨年2月に仲里周磨(26=オキナワ)に8回判定負けを喫しプロ初黒星。その仲里は4月に日本ライト級王者となっただけに保田は「悔しさと同時に、自分のモチベーションも上がりました」と巡ってきたチャンスを生かす構えだ。
初のメインに「会場入りの時間が分からない」とおどけながら「泥臭くなっても勝つ。KOでしっかり試合を締めたい」と気合十分。大橋秀行会長(58)は「鈴木トレーナーが来て、今までにない練習ができている。試合が楽しみ」と期待した。
セミのフェザー級8回戦に出場する藤田健児(29=帝拳)はリミット内でパス。アマチュア時代に10冠を達成した藤田はこの試合がプロ4戦目。アマ時代、しのぎを削ってきた堤駿斗(23=志成)は先月、東洋太平洋王者となり「焦る気持ちもありますが、周りを見ても仕方ない。そこはいい刺激にしたい」と静かに闘志を燃やした。
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