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闘病中レスラー高山善廣、退院「良かれと思って受けた手術」が刺激に…「身体の中も麻痺してたんですね」

[ 2023年5月2日 14:49 ]

高山善廣
Photo By スポニチ

 頸髄(けいずい)完全損傷で闘病中のプロレスラー高山善廣(56)が2日、公式ブログを更新。誤嚥(ごえん)性肺炎で入院していたが、1日に退院したことを高山の妻が伝えた。

 高山は4月13日に更新されたブログによると、17年5月に重傷を負った際に気管を切開。その後、自力での呼吸ができるようになったため、切開した穴をふさぐ手術をし一度は退院したが、その後に誤嚥性肺炎となり救急搬送されたという。この時点で「手術から3週間たった」というが「まだ退院できません」と記していた。

 約3週間がたったこの日、「高山は昨日(5月1日)、やっと退院いたしました」と妻が報告。「良かれと思って受けた手術から、退院するまで6週間くらいかかってしまいました。皆さまにはご心配、励ましをたくさんいただきました。ありがとうございます」と感謝をつづった。

 「何か食べたり飲んだりしてゴックンする時(嚥下)ゲホゲホならないように、ノドのところで気道にフタのようなことをする仕組みが人間の身体にはあるそうです。高山の場合、首をグキッとやって脊髄損傷という大ケガをしました。そのためほぼ首から下が麻痺、動かせないという四肢麻痺です。手足が動かないのは見ていれば分かるのですが、身体の中も麻痺してたんですねー」と状況を説明。「そのノドのフタのような機能も完全にフタをしてくれず、スキマがあるらしい」として、一時は何も食べることができず、胃ろうにしていた時期もあるという。

 リハビリの甲斐あって「やっと普通の食事ができるようになった」矢先に、「今回、手術を受けたことで刺激されたのかたんも出まくり、その気道のスキマから痰なのか食事なのか、何かしら入ってしまって誤嚥性肺炎になりました」と説明。「普通だったらむせてゴホゴホする反応も麻痺してるらしく弱いのですよ。なので本人も気がつかないうちにスルーっと入ってしまったんだと私は感じています」と推測した。

 続けて「今回“もう病院はイヤだー早く出たいーー”で退院してきましたが、食事の形態は以前より柔らかく食べやすくなりました。このまま死ぬまで普通の食事ができないのは悲しいので、なんとかリハビリは続けたいと思っているのですが、どうなりますやら…三角形のケーキは二口で食べ終わってしまう実力の持ち主だった頃がウソのよう!」と吐露。「ゴールデンウィークがやってきて、高山がケガをしてからちょうど丸六年たちました。小五だった息子は高二になり、七年目に突入です。変わらず応援して下さっている皆さまには高山ともども、心から感謝しております。高山も色々とありますがひたすら諦めることはせず、努力しております」と呼びかけた。

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