重岡銀次朗 「偽物を蹴散らしてミニマム級を価値あるものに」 兄弟同日世界王者で最強証明だ
ミニマム級ダブル世界戦で史上初の「兄弟同日同階級世界王者」を狙う重岡兄弟の弟・銀次朗(23=ワタナベ)が4日、都内の所属ジムで公開練習を行った。
16日に控えるレネ・マーク・クアルト(26=フィリピン)とのIBF暫定世界王座決定戦に向けて約1時間調整。1週間前のスパーリングで手応えをつかんだと話す、ノーモーションの左ストレートを意識しながらミット打ちなどで汗を流し「残り約10日。体重(の調整)も動きもめちゃめちゃ調子良い。当日しっかり相手を仕留められるように、集中して追い込みたい」と意気込んだ。
1月6日にはIBF世界ミニマム級王者ダニエル・バラダレス(メキシコ)へ世界初挑戦するも、3回にバラダレスがバッティングで負傷。試合続行不可能となり世界初挑戦は無念の無効試合となっていた。当時の悔しさは今も忘れていないが「不完全燃焼に終わった前回の続きというイメージで試合に臨む。あの試合を経験したことで気持ちに余裕は生まれている。今回の相手は表情もいいし、変なことを考えずにボクシングに集中できそう」と切り替えている。
一方で心配なニュースも飛び込んできた。16日に予定されていた、兄・優大(25=ワタナベ)のWBC世界ミニマム級タイトルマッチが相手の王者パンヤ・プラダブシー(32=タイ)がインフルエンザに感染したことで中止となることが3日、明らかになった。
「正直びびったし、マジで兄貴がかわいそう」と気遣いながら「強いやつが勝つ世界にしたい。偽物の王者を蹴散らして、自分たちでミニマム級を価値あるものにしたい」と気合い十分。
自身への影響についは「そんなことで左右されるような自分じゃないし、モチベーションは変わらない。まずはチャンピオンになることだけ」と兄弟同日世界王者になることだけを見据えてた。
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