井上尚弥にWBAが指名試合通達 9月次戦で元2団体統一王者アフマダリエフとの対戦可能性浮上
世界ボクシング協会(WBA)は13日(日本時間14日)、世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)とWBA同級1位ムロジョン・アフマダリエフ(31=ウズベキスタン)に指名試合を行うように命じた。
WBAは両陣営に公式文書を送り、日本の王者(井上)はアフマダリエフと対決しなければならないと伝え、交渉期間を30日とし7月14日までの期限とした。WBAは王者となった日から9カ月以内に王者は最有力候補を相手にタイトルを防衛しなければならないと規定を設けており、23年12月26日にタイトルを獲得した井上は、今年9月25日までに指名試合を行わなければならないとされている。合意に達しない場合、またはどちらかが対戦を拒否した場合、入札となる可能性がある。
井上は今年5月にWBC同級1位ルイス・ネリ(メキシコ)を6回TKOで下し、試合直後にはIBF、WBO同級1位サム・グッドマン(オーストラリア)をリングに招き、9月に首都圏で予定されている次戦での対戦を呼びかけていた。
ただグッドマンが7月に次戦を行うことが決まり、9月に井上と対戦する可能性は事実上消滅。次戦は元IBF同級王者でWBO世界同級2位T・J・ドヘニー(アイルランド)との対戦が最有力とされている。
一方、今回の指令で9月の相手候補にアフマダリエフが急浮上。昨年4月、マーロン・タパレス(フィリピン)に敗れるまではWBA&IBF世界スーパーバンタム級王者に君臨し、井上自身も「興味がある」と対戦希望を口にしてきた相手候補の1人だ。井上が指名試合を拒否すれば、王座剥奪の可能性もあるが、井上所属ジムの大橋秀行会長は「一度そろえた(4団体統一)し(保持には)こだわらない」と返上の可能性も示唆していた。
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