約半年ぶり再戦の王者・千葉「挑戦者の気持ちで」栗原「チャンスもらえた」
プロボクシング東洋太平洋バンタム級タイトルマッチ12回戦(4日、東京・後楽園ホール)の前日計量が3日、東京都文京区の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われ、王者・千葉開(30=横浜光)はリミットより200グラム軽い53・3キロで、挑戦者の同級6位・栗原慶太(30=一力)はリミットの53・5キロでともに一発パスした。両者は昨年9月の対戦で千葉が12回TKO勝ちして栗原からベルトを奪っており、約半年ぶりのダイレクトリマッチとなる。戦績は千葉が18戦15勝(9KO)3敗、栗原が24戦16勝(14KO)7敗1分け。
栗原との初戦でプロ初タイトルを獲得し、今回が初防衛戦となる千葉は「そこは意識していない。挑戦者の気持ちで闘う。明日勝たないと何も始まらないので、そこで結果を出す」と強調した。異例のダイレクトリマッチについては「もう1回やってやるという気持ち。(前回よりも)もっと強い相手をイメージしてきた。技術面だけでなくメンタル的な部分も安定して、全体的にレベルアップできたと思う」と話した。横浜光ジムは元日本バンタム級王者の赤穂亮(36)や元日本スーパーウエルター級王者の松永宏信(35)らが相次いで引退。この日30歳の誕生日を迎えた千葉は「ジムに感謝の気持ちがある。ジムの力になれればというモチベーションは高い」と先頭に立って引っ張る意識を口にした。
一方、再戦でリベンジを狙う栗原は「チャンスをもらえた。負けて(世界から)大きく後退して、立ち位置ゼロに戻ることに関しては最短ルート」と歓迎した。2度目の東洋太平洋王座陥落となった前回は序盤こそペースを握ったが、接近戦で消耗して中盤以降は失速。「接近戦に苦手意識はなかったが、あそこまでゼロ距離になるとは。苦手な距離も認識したし、他の課題もいろいろと出たので、一日一日課題を決めて練習してきた。自信を持ってリングに上がれる準備はしてきた」と明かした。従来は相手が見つからなくて少なかったスパーリングも「甘えて妥協してはいけない」と週3回をメドに積極的に取り組んできたという。「この試合に勝たないと先はない。世界を目指していることに変わりはない」と意欲を口にした。
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