那須川天心の父「生意気になってきて…」　武尊戦の舞台裏明かす「“絶対に勝たせる”と教えました」

那須川天心と父・弘幸氏（右）
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　キックボクシング42戦無敗の“神童”那須川天心（24）の父・弘幸氏（52）が2日までに更新されたYouTubeチャンネル「格闘キャスト」にゲスト出演。昨年6月19日の「THE　MATCH　2022」（東京ドーム）で行われた天心と武尊の“世紀の一戦”について振り返る場面があった。

　天心は20年大みそか「RIZIN.26」でのクマンドーイ・ペットジャルーンウィット（タイ）戦から武尊戦の直前までは判定勝利が続いていた。その理由は弘幸氏がしっかり指導していなかったからだという。「ちょっとクソ生意気になってきて、天狗になってきてリスクに入ってこなくなったんだよね。そこは親子でも関係ない。教えないわけにはいかないから（天心が）やりたい事をやっていた」と打ち明けた。

　しかし武尊戦が正式決定すると「このままではダメだ」と親子で思っていた。「そういう思いで泣きついて来たので、“絶対に勝たせる”と教えました」と両者の気持ちが合致して、キックボクシングラストマッチに全力をそそいだ。

　試合は1Rに那須川がカウンターの左フックでダウンを奪った。「あれは練習通りでドンピシャだった。ジャブで入らせないようにして、顎を上げさせて、向こうに出させたらカウンターで行く感じだった」と話し、実は3Rにハイキックも狙っていたと明かした。結果的に武尊を判定で下して無敗のままキックボクシングラストマッチで有終の美を飾った。