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田中教仁「悔いはない」引退示唆 タイの壁越えられず…判定負け、日本人27戦勝ちなし

[ 2022年9月1日 04:44 ]

WBC世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦   ●田中教仁 判定 パンヤ・プラダブシー〇 ( 2022年8月31日    タイ・ナコンラチャシマ )

2度目の世界挑戦も実らなかった田中(三迫ジム提供)
Photo By 提供写真

 敵地タイで2度目の世界挑戦となった元日本ミニマム級王者の田中教仁は王者パンヤ・プラダブシーに0―3で判定負けし、王座奪取を逃した。前へ出て攻め続けたものの連打につなげられず、ボディーやカウンターでポイントを許して採点は109―119、110―118、112―116。日本ボクシングコミッション(JBC)公認のタイでの世界戦で日本男子は0勝26敗1分けとなった。

 ダウンを喫して判定負けした20年3月の世界初挑戦よりも、見せ場はつくった。だが、巧みに攻撃をかわしてはボディーやカウンターを決めてくる王者を、田中は最後まで崩せなかった。タイで勝てない日本勢のジンクスは破れず「負けたけど、精いっぱいやったので悔いはない。今後のことは今すぐに考えられないが、引退も視野に考えなければならないだろう」と話した。

 急な挑戦決定も、暑さ対策として真夏の日中に走り込み、初挑戦時の反省から食料なども持ち込んだ。国内最終スパーリングではWBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(BMB)を相手に前へ出続けた。「人生を懸けるというモチベーションが今までなかったけど、死ぬ覚悟ができた。倒しきりたい」との決意は実らなかった。

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2022年9月1日のニュース