×

“ボクシング界のゆうこりん”黒木が世界王者返り咲きで2階級制覇 3―0判定で鈴木に快勝

[ 2022年9月2日 00:10 ]

プロボクシングWBO女子世界アトム級タイトルマッチ10回戦 ( 2022年9月1日    東京・後楽園ホール )

<WBO女子世界アトム級タイトルマッチ>ベルトを肩にかけ笑顔を見せる黒木(撮影・藤山 由理)
Photo By スポニチ

 挑戦者の元WBC女子世界ミニマム級王者・黒木優子(31=YuKO)が王者・鈴木菜々江(30=シュウ)に3―0で判定勝ちし、約4年9カ月ぶりに世界王座に返り咲いて2階級制覇を達成した。通算成績は29戦20勝(9KO)7敗2分け。今年2月に獲得した王座の初防衛に失敗した鈴木は17戦11勝(1KO)5敗1分け。

 ひたすら前進してフックを振ってくる鈴木を、黒木はスピードを生かしたフットワークでさばききった。カウンターの左ストレートやアッパーを的確に当て続け、採点はジャッジ1人が97―93、2人が98―92の快勝。元世界3階級制覇王者・長谷川穂積らを育てた真正ジムの山下正人会長の指導を受け、アウトボクシングに徹したのが功を奏した。「今までなら打ち合いに行って巻き込まれていた。ずっと“まだ行くな”と言われていた」と明かし、「打ち方も全然違うし、細かくパンチを出して、ガードも常に上げてと全部が違った」と感謝した。

 “ボクシング界のゆうこりん”も、試合前は負けたら引退の覚悟ができていたという。ベルトのない約5年間は「長かった」と振り返り、「前回のWBCベルトは母の日でプレゼントした。今回は母の誕生日(27日)でプレゼントしたい」とリング上で呼びかけた。統一戦にも意欲的で「統一王者が一番の目標。統一王者になるために、このベルトを守り続けていきたい」と防衛を誓った。

続きを表示

2022年9月1日のニュース