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三浦孝太 元K―1MAX王者ブアカーオに3回レフェリーストップ…悔し涙「相手にならず申し訳ない」

[ 2022年8月20日 01:18 ]

ラジャダムナン・ワールド・シリーズの公式インスタグラムから(@rwsmuaythai)。エキシビション後のブアカーオ(左)と三浦孝太

 タイのラジャダムナンスタジアムで19日に行われた「ラジャダムナン・ワールド・シリーズ(RWS)」のメインイベントで格闘家の三浦孝太(20=BRAVE)が元K―1 MAX世界王者のブアカーオ・バンチャメーク(40=タイ、旧・ポー.プラムック)とキックボクシングのエキシビションマッチで対戦。勝敗はつかずも現地のファンを熱狂させた上で3回レフェリーストップでブアカーオに軍配があがった。

 今回のエキシビションマッチはこかしやヒジ打ちなしのキックボクシングルール3分3ラウンド判定決着なしで行われた。

 孝太は昨年の大みそかのデビュー戦と同じく、映画「男はつらいよ」のテーマ曲のラップバージョンで入場、大歓声に包まれる中でリングに上がった。試合前には「コウタ」コールも自然と起こり、歓声の中でリングコールもされるとあまりの盛り上がりにブアカーオも笑顔を見せた。

 試合は終始ブアカーオが圧力をかける中で孝太もパンチを出していく。ブアカーオのハイキックで孝太の体が流れる場面もあった。

 そして最終ラウンド開始早々に孝太がいきなりボディーへの回し蹴りを出す。しかしブアカーオの圧力と勢いは止まらず飛びヒザを何度も出した。ラスト1分を切るとパンチ連打でレフェリーストップ。ブアカーオに軍配があがった。。試合後にマイクを向けられた孝太は「盛り上げてくださったのに相手にならなくて申し訳ないです」と悔し涙を流した。

 試合をについても「初めてキックボクシングの試合をさせてもらいました。会場の雰囲気は最高で入場している時はテンションが上がったんですけど、思ってるよりも甘くなくて難しい競技だったなと思います」と振り返り、最後に「僕はまだまだ格闘技の実力が全然ないのでブアカーオ選手との試合をきっかけに強くなります。自分のRIZINでのMMAでの試合の応援もよろしくお願いします」とファンにコメントすると場内から大声援が送られた。

 日本人初K―1世界王者である魔裟斗のライバルでもあり04年、06年と元K―1 MAX世界王者に輝いているブアカーオ。いまだに現役のまま、素手ボクシングの「ベアナックル・ファイティング・チャンピオンシップ(BKFC)」と契約。9月3日にBKFCのデビュー戦を迎える。今回、18年ぶりにムエタイの聖地であるラジャダムナンスタジアムに登場となった。

 今回ブアカーオの相手になったのはサッカー元日本代表FW三浦知良の次男である孝太。孝太は昨年大みそかにMMAデビュー戦で勝利を飾るとファンが急増した。特に東南アジアでバズり、タイやベトナムでもSNSのフォロワーが急増するなど大人気となり今回のオファーにつながった。「ブアカーオ選手と同じリングに立てるのはうれしい気持ちです。自分はパンチが得意なのでそこを少し見せられたらと思います。ブアカーオ選手の技術を少しでも自分の技術として吸収できればと思います」と試合前は意気込んでいた。

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