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ドネア 再起で12年ぶりスーパーフライ級参戦!井岡orロマゴンと対戦希望

[ 2022年8月6日 05:30 ]

スーパーフライ級の現状
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 プロボクシング元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)がスーパーフライ級で再起し、WBO同級王者・井岡一翔(33=志成)か元4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(35=帝拳、ニカラグア)との対戦希望を明かした。契約する米興行会社プロベラムの公式サイトで4日、現役続行を表明した。スーパーフライ級で戦うのは09年8月にWBA同級暫定王座を獲得し、防衛1回後の10年10月に返上して以来12年ぶりとなる。

 前WBC世界バンタム級王者のドネアは6月7日の3団体王座統一戦で井上尚弥(29=大橋)に2回TKO負け。11月に40歳となるが、プロベラムのリチャード・シェーファー代表とは井上戦の前から階級変更を話し合っていたという。制限体重53・5キロのバンタム級から52・1キロのスーパーフライ級に落とすことは「凄く簡単」と自信を示し、「チョコラティート(ゴンサレス)戦は凄くいい試合になる。レジェンドVSレジェンドと呼ばれるだろう」とコメント。一方で「井岡とも戦いたい。スーパーフライ級王座を獲ってバンタム級に戻り、統一王者を目指す」と今後のプランを口にした。

 バンタム級はWBAスーパー&WBC&IBF王者の井上とWBO王者ポール・バトラー(33=英国)が4団体統一戦を予定。王座挑戦に時間が必要で、ドネアはタレント豊富なスーパーフライ級でビッグマッチを狙う意向とみられる。WBAスーパー王座を返上したフアンフランシスコ・エストラーダ(32=メキシコ)がゴンサレス戦を計画し、井岡も統一戦を希望しているが、ドネアは「リチャードが井岡の関係者、(帝拳ジム会長の)本田氏、チョコラティートとも話している。楽しみが多い」と対戦実現に期待を寄せた。

 《井岡は大みそかにIBF王者との統一戦希望も》井岡は7月13日にニエテス(フィリピン)に3―0判定で完勝し、5度目の防衛に成功。次戦は大みそかにIBF王者との統一戦を希望し、ゴンサレスやエストラーダとの対戦にも言及した。IBF王座は昨年末に井岡との統一戦が中止となった前王者アンカハス(同)と現王者マルティネス(アルゼンチン)が再戦予定だが、対戦は10月8日に米ロサンゼルスの予定。勝者と井岡が年末に対戦できるかは日程的に微妙となっている。

 ◇ノニト・ドネア 1982年11月16日生まれ、フィリピン・ボホール州出身の39歳。11歳で渡米して01年2月プロデビュー。フライ、スーパーフライ、バンタム、スーパーバンタム、フェザー級で5階級制覇。アジア人初の主要4団体での世界王者。49戦42勝(29KO)7敗。身長1メートル70の右ボクサーファイター。

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