×

ウエルター級2冠王者・豊嶋がフィリピン王者に5回TKO勝ち「ダメージを与えるパンチが打てた」

[ 2022年8月6日 21:42 ]

プロボクシング WBOアジア・パシフィック・ウエルター級タイトルマッチ12回戦 ( 2022年8月6日    東京・後楽園ホール )

V2に成功した豊嶋
Photo By スポニチ

 WBOアジア・パシフィック・ウエルター級王者の豊嶋亮太(26=帝拳)が同級10位の挑戦者アダム・ディウ・アブドゥルハミド(27=フィリピン)に5回37秒TKO勝ちし、2度目の防衛に成功した。東洋太平洋同級王者でもある豊嶋は通算16勝(10KO)2敗1分け。フィリピン同級王者のアブドゥルハミドは17勝(9KO)11敗。

 リングサイドで見守った前WBA世界ミドル級スーパー王者・村田諒太(帝拳)から「ちょっと力んでいたな」と声をかけられた豊嶋は「緊張しいなので、どうしても力が入ってしまう」と苦笑いした。頭を下げて前へ出て来る相手につきあってしまい、序盤は距離が近すぎてジャブを出せない展開。それでもセコンドから指摘を受けると3回以降は立て直した。得意のボディーに加え、強烈な左フックを再三打ち込むと、相手の右顔面がはれあがり「3、4回と顔色があやしくなっていた」。5回、ドクターチェックが入った直後に左フックで大きくぐらつかせ、さらに攻め立ててレフェリーストップ。反省の中にも「パンチ力でストップできた。ダメージを与えるパンチが打てた」と収穫を口にした。

 昨年は3試合を戦い、2つの地域タイトルを奪取。今年初戦は初のフィリピン選手との試合に加え「映像と違う動きでやりにくかった」と言いながらも、決定力を磨いてきた右についても「左へ誘導する動きはできた」と手応えはつかんだという。試合前日に「昨年よりも強いところを見せたい」と宣言したのを力んだ原因に挙げる一方で、「そういうことを言うのも殻を破るのには必要。真面目にやるのも大事だけど、魅せる人間としては自分にプレッシャーもかけて、それに負けないようにしたい」と“ビッグマウス”への意欲をにじませた。

続きを表示

2022年8月6日のニュース