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高野がモデルボクサーの本領発揮 自身の試合後にラウンドガールへ変身 演出もプロデュース

[ 2022年7月8日 22:54 ]

ボクシング 女子スーパーバンタム級6回戦 ( 2022年7月8日    後楽園ホール )

自身の試合後にラウンドガールを務めた高野人母美
Photo By スポニチ

 ボクシングの元東洋太平洋女子スーパーバンタム級王者・高野人母美=たかの・ともみ=(35=勝又)がモデルボクサーの本領を発揮した。自身2年7カ月ぶりとなる試合で日本女子バンタム級4位の椙元愛(37=一力)と引き分けたあと、メーンイベントにラウンドガールとして登場。ラウンドガールに初抜てきした若手2人とともに、各回ごとに衣装を細かくチェンジするなど演出をプロデュースして興行を盛り上げた。若手に立ち位置や歩き方まで指導し、「二足のわらじ、楽しいです」と笑顔を見せた。

 一時は米ロサンゼルスに拠点を移し、19年に国内復帰した高野が後楽園のリングに立ったのは、吉田実代(34=三迫、前WBO女子世界スーパーフライ級王者)に判定負けした17年10月の日本女子バンタム級王座決定戦以来4年7カ月ぶり。序盤は長いリーチを生かして椙元を懐に入れさせず、左フックを当てて優位に進めたが、中盤からは頭を振ってボディーを狙ってくる相手に手こずり、手数が減少。採点はジャッジ2人が57―57、1人が58―56で椙元を支持しており、「集中力に欠けたところもあった。自己採点?10点満点中3、4点」と話した。

 勝又ジム移籍初戦は初体験のドロー。自分でも受け止め方に困惑し、報道陣に「どうでした?」と逆質問した。それでも以前から応援してくれる約100人が駆けつけた観客席を見て「ウルッとしました」と明かした。今後の目標はバンタム級かスーパーフライ級で世界王座を狙うこと。「応援してくれるみなさんに世界のリングに立って、ベルトを持っている姿を見せたい」と口にした。

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