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井岡 7・13ニエテスとリベンジマッチ 真の4階級王者へ「終止符打つ」

[ 2022年6月3日 05:30 ]

WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ   王者・井岡一翔《12回戦》同級1位ドニー・ニエテス ( 2022年7月13日    東京・大田区総合体育館 )

ニエテスのコメントを険しい表情で見つめる井岡(撮影・藤山 由理)
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 WBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(33=志成)が2日、都内で会見を開き、7月13日に東京・大田区総合体育館で同級1位のドニー・ニエテス(40=フィリピン)と5度目の防衛戦を行うと正式発表した。ニエテスには18年の大みそかにマカオでの同王座決定戦で判定負けしており、3年半ぶりの再戦。井岡は4階級制覇王者同士の対決でリベンジを果たし、コロナ禍などで白紙となった統一戦実現へ意欲を示した。

 井岡は「気合を入れた」という短髪姿で会見を開いた。昨年末に予定していたIBF王者アンカハス(フィリピン)との統一戦が、新型コロナウイルスの感染再拡大で延期。お互いに一戦挟んで時期を待つはずが、アンカハスは今年2月にマルティネス(アルゼンチン)に判定負けして王座から陥落し、統一戦は消滅した。代わりにWBOから指令を受けたニエテスとの指名試合は「王者としてはメリットのある試合ではない」。だが、「スーパーフライ級で一番強いと証明する上では避けられない」とリベンジマッチを決意した。

 ニエテスとの初戦は採点の難しいラウンドが続き、1―2の判定負けで4階級制覇を逃した。「打ち合うか打ち合わないかの判断が中途半端で、打ち負けているように見られたのでは」。それでもプロ2敗目後は技術面も含めて自分を見つめ直し、6カ月後に日本初の4階級制覇を達成。井岡戦後わずか2試合のニエテスに対し、4度の防衛に成功した。「あの負けが原動力となっている。過去の自分を超えるためにも、あそこから始まったストーリーに終止符を打つ」と言い切った。

 年内の統一戦も諦めてはいない。「アンカハスが負けてビックリしたけど、同じ相手と再戦するみたい。その結果次第では大みそかに統一戦をしたい」。さらに、かねて対戦が浮上している元4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(帝拳、ニカラグア)戦も「世界的にも名前を知られているし、評価も高い」と意欲を示した。“ロマゴン”は名誉タイトル「WBCダイヤモンド王座」の保持者だが、「それが懸けられるのなら」と“統一”に貪欲だった。

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