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日本人初のボクシング世界王者・白井義男さんの記念品を15、19日に特別公開

[ 2022年5月13日 14:44 ]

1994年、都内の白井・具志堅スポーツジム建設予定地での地鎮祭で具志堅用高氏とともにクワ入れを行った際の白井義男氏(右)
Photo By スポニチ

 ボクシング興行会社のDANGANは13日、日本人初の世界王者、故・白井義男さん(享年80)の記念品を15日(東京・墨田区総合体育館)と19日(同・後楽園ホール)のイベントで特別公開すると発表した。白井さんは1952年(昭27)5月19日、ダド・マリノ(米国)に15回判定勝ちして世界フライ級王座を獲得。今年は王座獲得から70周年とあり、「ボクシングの日」である5月19日前後の興行で記念品の公開が決まった。世界戦で白井さんが使用したガウン、トランクス、練習用グローブ、シューズのほか、タイトル獲得時のポスターや写真などが展示される。

 15日は墨田区総合体育館のメインアリーナで行われるDANGAN興行と並行して、サブアリーナで午前10時~午後4時に開催される「すみだボクシング祭り2022」(入場無料)で記念品が展示される。同イベントではWBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(BMB)、WBO世界フライ級王者・中谷潤人(M・T)、東京五輪女子フライ級銅メダリスト・並木月海(自衛隊)のトークショーや、10人を超える新旧王者らによるミット打ち体験などが行われる。午後1時開始の興行(有料)ではWBOアジア・パシフィック・フェザー級王座決定戦&日本フェザー級タイトルマッチの丸田陽七太(森岡)―阿部麗也(KG大和)など10試合が組まれている。

 また、19日は東日本新人王戦など8試合が組まれている後楽園ホールの殿堂コーナーに記念品が展示される(入場には観戦チケットが必要)。

 1923年(大12)11月生まれの白井さんは戦時中の43年11月にプロデビュー。召集されて海軍に従軍し、戦後はGHQ職員だったアルビン・カーン博士の指導で才能を開花させ、日本フライ、バンタム級王座、世界フライ級王座を獲得した。世界王座は4度防衛し、55年に引退。解説者を務めたほか、白井・具志堅スポーツジムの名誉会長にも就任したが、03年12月26日に肺炎のため亡くなった。

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2022年5月13日のニュース