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女子ボクシング「頂上決戦」は統一王者テイラーが2―1判定勝ち MSG初の女子メーンイベント

[ 2022年5月1日 12:38 ]

ボクシング・4団体統一女子世界ライト級タイトルマッチ10回戦   ○4団体統一女子世界ライト級王者 ケイティー・テイラー(35=アイルランド)≪判定2―1≫●WBC&WBO女子世界フェザー級王者 アマンダ・セラーノ(33=プエルトリコ) ( 2022年4月30日    米ニューヨーク・マジソンスクエアガーデン )

壮絶な殴り合いをみせたケイティー・テイラー(右)とアマンダ・セラーノ(AP)
Photo By AP

 女子ボクシング界の「頂上決戦」は12年ロンドン五輪女子ライト級金メダリストで4団体統一王者のテイラーが、7階級制覇の女子フェザー級2団体統一王者セラーノを2―1の判定で破り、プロデビューからの連勝を21に伸ばして王座防衛に成功した。採点はジャッジ2人が97―93、96―93でテイラー、1人が96―94でセラーノを支持した。

 サウスポーのセラーノが前進してワンツーを狙い、テイラーがステップを踏みながら迎え撃つ展開でスタート。序盤はカウンターの左フックやタイミング良く右ストレートを打ち込むテイラーが精度で勝ったが、3回からセラーノが圧力で上回り、ヒット数も増やして優位に立った。5回、セラーノはコーナーに詰めてボディー、フックを連打。リング中央での打ち合いでも勝り、防御が崩れて明らかに効いたテイラーがクリンチで逃れる場面もあった。

 だが、右まぶたから流血したテイラーは7回から自身の距離を取り戻し、左右のコンビネーションを的確にヒットさせてペースを取り戻した。最終回残り10秒では両者がノーガードで殴り合い、史上初めて女子ボクシングがメーンイベントとなった「格闘技の殿堂」マジソンスクエアガーデン(MSG)の観客はスタンディングオベーションで両者を称えた。

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2022年5月1日のニュース