スティーブンソンがバルデスを“完封” スーパーフェザー級王座統一、試合後はリング上でプロポーズ
WBC&WBO世界スーパーフェザー級王座統一戦 ○WBO王者シャクール・スティーブンソン(24=米国)≪判定3―0≫●WBC王者オスカル・バルデス(31=メキシコ) ( 2022年4月30日 米ネバダ州ラスベガス・MGMグランドガーデンアリーナ )
ともに無敗、世界2階級制覇同士の王座統一戦はスティーブンソンが3―0で判定勝ちし、WBC王座を吸収するとともにWBO王座2度目の防衛に成功した。採点はジャッジ1人が117―110、2人が118―109と大差がついた。スティーブンソンはデビューからの連勝を18に伸ばす一方、バルデスはプロ31戦目で初黒星を喫した。
サウスポーのスティーブンソンが長いリーチを生かし、右ジャブを突き続けて距離を支配。タイミング良く左のアッパーやボディーを打ち込んでペースを握った。踏み込んでのボディーやストレートを狙っていたバルデスは3回、ジャブから前進して距離を詰め、4回には低い体勢で懐に潜り込もうとし、5回にはいきなり右ストレートを打って出たが、いずれもスティーブンソンの壁は崩せず、逆にストレートやフックなど多彩な左を多く被弾するようになった。
6回には右を振って出たバルデスが右フックをもらってバランスを崩し、ロープに引っかかる形で腰を落としてダウン判定。その後も突破口を見いだせないバルデスに対し、スティーブンソンが手数・精度ともに圧倒した。9、10回とバルデスがボディーを絡めて右の手数を増やしたが、スティーブンソンは的確な左ボディーからラウンド後半にパンチをまとめて流れを渡さなかった。バルデスを“完封”したスティーブンソンは試合後、リング上で彼女に指輪を渡してプロポーズする余裕だった。