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ボクシング・アマ13冠“尚弥2世”堤駿斗がプロ転向表明 今夏デビュー 2年以内で王者に

[ 2022年4月14日 05:30 ]

プロ転向を表明した堤駿斗(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 ボクシングの世界ユース選手権を日本人で初めて制したアマ13冠の堤駿斗(はやと、22)が13日、プロ転向を表明した。4階級制覇のWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(33)が所属する志成ジムから26日にプロテストを受検し、今夏にデビュー予定。2年以内の世界王座奪取とWBAスーパー&IBF統一世界バンタム級王者・井上尚弥(29=大橋)に続くパウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じての最強ランキング)上位入りを目標に掲げた。

 高校時代から“井上尚弥2世”と期待されてきた堤が、ついにプロ転向を宣言した。所属は「世界へ行く上で環境が一番いい。井岡さん(の存在)が大きい」という志成ジムを選んだ。アマの実績からプロテストは6回戦出場が可能なB級ライセンスを受検するが、ジムは8回戦デビューを想定。井岡が元4階級制覇王者のWBOスーパーフライ級1位ドニー・ニエテス(フィリピン)と今夏の対戦実現へ向け交渉中で、その前座でのデビューも「選択肢として考えている」と関係者は明かした。階級はスーパーバンタム級かフェザー級になる見込みだ。

 昨夏の東京五輪出場を逃したが、「世界王者になる小さい頃からの夢をかなえるため」プロ転向に迷いはなかった。自身に続いて昨年の世界ユースを制した弟の麗斗(東洋大)が24年パリ五輪を目指しており、「弟がパリ五輪に出るまでには世界王者になって、いい刺激を与えたい」と2年以内での戴冠を掲げた。もっとも、世界王座は通過点で、将来的に目指すのは井上が現在3、4位にランクされるPFP入り。「上位に入る選手になりたい。海外、特に米国で評価されるためにもそこは目指したい」と強調し、「ボクシングという競技をいろいろな人に知ってもらうためにも魅せる試合をしたい」と早くもプロの自覚を口にした。

 父にボクシングの手ほどきを受け、弟も有望ボクサーで、アマで活躍しながら五輪出場を逃してプロ入りと井上とは共通点が多い。昨年10月までスパーリングで何度も手合わせをしており、将来の対戦の可能性を問われると「今は大きなことを言えないけど、目標にしているし、そういう話題が出るような選手になりたい」。控えめながら口調は真剣だった。

 ◇堤 駿斗(つつみ・はやと)1999年(平11)7月12日生まれ、千葉市出身の22歳。幼稚園で空手を始め、小5からのキックボクシングでは那須川天心とも練習。中2でボクシングに専念し、習志野高2年の16年に世界ユース選手権フライ級金メダル。高3の17年全日本選手権ではバンタム級で井上尚弥以来の高校生王者に輝いた。東洋大で目指した東京五輪は世界最終予選の中止で出場できず。昨秋の世界選手権で優勝3度のラザロ・アルバレス(キューバ)を破る金星を挙げた。1メートル71の右ボクサーファイター。家族は両親と兄、弟。

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