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井上尚弥 こだわったのは「勝ち方」 父・真吾トレーナーはディパエンのタフさに「あっぱれ!をあげたい」

[ 2021年12月15日 17:56 ]

一夜明け会見に臨んだ(左から)井上真吾トレーナー、WBA&IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥、大橋秀行会長
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 プロボクシングWBA&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(28=大橋)が2年1カ月ぶりの国内防衛戦から一夜明けた15日、横浜市内の所属ジムで会見に臨んだ。

 14日に東京・両国国技館で行われた2年ぶりの国内防衛戦で、アラン・ディパエン(30=タイ)を8回TKOで下し、WBA6度目、IBF4度目の防衛に成功。ディパエンが驚異的なタフさと粘り見せたが、井上は「そういう相手を倒し切れたのは良かった」と振り返った。

 試合前には「リードジャブで倒す」など強気な発言をしたが、勝って当然と言われた試合のハードルを自ら上げることで、緊張感を維持してトレーニングの質を高めるためだったと説明。こだわったのは“勝ち方”だったと明かした。「手数にレフェリーストップにもちこむこともできたけど、レフェリー頼みの勝ち方ってどうなの?って思って」。結果的にはレフェリーが試合を止めたTKOとなったが、しっかりダウンを奪い、ディパエンの戦意を喪失させての勝利だった。

 父の真吾トレーナーは、インターバルに井上から「どうしたらいいの?と聞かれた。想定外のタフさで迷いが出たんでしょう。えー!これで倒れないのっていうのがあったから」と明かし、「もう日曜だったら“あっぱれ!って言ってあがたかった」とジョークを交えて挑戦者を称賛。一方で「相当我慢したからダメージが心配ですね」とディパエンの体を気遣った。

 井上自身はほぼダメージをゼロで終えており、年明けまでは休養するが、「ロードワークぐらいは早々に始めたい」と話した。

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2021年12月15日のニュース