村田VSゴロフキン 日本「当面1カ月」鎖国でピンチ 「オミクロン株」拡大で外国人入国禁止

[ 2021年11月30日 05:30 ]

「オミクロン株」各競技の対策

村田諒太
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 政府は29日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の急拡大を受けた水際対策の強化措置として、全世界を対象に外国人の入国を禁止すると発表した。期間は他の措置と合わせ「当面1カ月」とし、30日午前0時から適用。国内ではさまざまなイベントに影響が出るのは必至。スポーツ界では12月29日にさいたまスーパーアリーナで行われるプロボクシングWBA世界ミドル級スーパー王者・村田諒太(35=帝拳)と、IBF世界同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(39=カザフスタン)の王座統一戦も開催が危ぶまれる事態に陥った。

 岸田文雄首相は官邸で記者団に「情報がある程度明らかになるまでの臨時、異例の措置だ」と話した。日本政府関係者によると、今回の措置により、外国人の新規入国は原則としてできなくなる。

 最も影響が懸念されるのは、日本のボクシング史上最大規模のビッグマッチとなる村田とゴロフキンの王座統一戦だ。ファイトマネーは明らかにされていないが、経費などを含め、総額20億円と言われた1990年のタイソン―ダグラス戦を超えることが見込まれている。チケットの最高額も22万円と、タイソン戦の15万円を上回る。以前から村田が熱望し、ファンにも垂ぜんの夢カードだが、ゴロフキンが来日できなければ、実現しない。

 プロモーターである帝拳ジム・本田明彦会長は「スポーツ庁へ必要な申請は全て終えている。どう判断するか、決定を待つしかない」と冷静に受け止め、「こういうことも覚悟の上でやっている。やる覚悟もあるし、やめる覚悟もできている」と断言。25日から受け付けを開始したチケット抽選販売については「(観客の)人数もどうなるか分からない状況なので(申し込み段階で)お金を動かさないため」と説明した。開催が困難と判断した場合には渡米し、ゴロフキン陣営と延期か中止かを話し合うという。

 大みそかには、WBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(志成)とIBF同級王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)との王座統一戦が大田区総合体育館で予定されている。主催するトラロックエンターテインメントの二宮雄介氏は「申請は終わっているが、詳細が分からないので対応はこれから」と困惑。日本ボクシングコミッションの成富毅本部事務局長は「9月には緊急事態宣言下で開催して前例もある。何とか実現できるように動いていきたい」と祈るように話した。

 一方、12月14日にはWBA&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)の防衛戦、谷口将隆(ワタナベ)が挑戦するWBO世界ミニマム級タイトルマッチのダブル世界戦が両国国技館で開催予定だが、すでに対戦相手が来日しており大きな影響はなさそうだ。

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