尾川堅一、ベルト奪取に自信「イメージは2回KO」 IBF世界Sフェザー王座決定戦へ渡米
プロボクシングIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦12回戦(日本時間28日、米ニューヨーク)に臨む同級3位の尾川堅一(33=帝拳)が21日、渡米前の成田空港で取材に応じ、世界王座奪取への意気込みなどを語った。
当初は8月にUAEで同級1位シャフカッツ・ラヒモフ(27=タジキスタン)との王座決定戦に臨む予定だったが、相手負傷で10月に延期となり、その後、対戦相手が同級2位アジンガ・フジレ(25=南アフリカ)フジレに変更。米ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンHuluシアターでの対戦が決まった。尾川は「ラヒモフに勝てば、次はフジレとやるんだろうと思っていた。まったく知らない相手じゃないし、どちらもサウスポーなので、まあ順番が変わっただけですね」と意に介さず。「今のイメージは2ラウンドKO勝ち。まずは勝って世界ベルトを巻くことだけど、今の状態を考えると良い勝ち方ができると思う」と笑った。
8月の段階で体重をリミット(58・9キロ)まで、残り2キロまで絞り、その後もあまり増やさない状態で調整を継続。ここまで129ラウンドのスパーリングを消化し、万全の状態に仕上がっている。「体重は残り3キロを切っている。あとは汗を出すだけなのでコンディションは何の問題もない。時差ぼけも1日あれば大丈夫」と自信を示した。
米国にはIBFのベルトをイメージして梓夫人(34)が手作りした赤いベルト型のぬいぐるみを持参。中には3人の息子たちからの手紙が入っているという。
「まだ読んでないけど、飛行機の中で読みます。今朝も出発を見送ってくれて、4年前は“パパ~”って大泣きしていた子が“いってらっしゃい”って…成長を感じて僕が泣きそうになりましたよ」
2017年12月のIBF同級王座決定戦ではテビン・ファーマー(米国)に判定勝ちしたが、試合4日前に実施されたドーピング検査で禁止薬物に陽性反応を示したことが判明して無効試合となり、ベルトも幻に。4年の歳月を経て再びチャンスは巡ってきた。尾川は「チャンスをもらえたことに感謝している。必ず勝って家族、帝拳ジム、ファン…お世話になった方々にベルトを持って帰ります」と力強く宣言した。
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