×

井岡一翔、3度目の防衛に成功!国内初の無観客世界戦で“悪夢”を完全払しょく

[ 2021年9月1日 22:10 ]

1回、ロドリゲス(左)にパンチを放つ井岡
Photo By 代表撮影

 プロボクシングのWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦は1日、東京・大田区総合体育館で行われ、王者・井岡一翔(32=志成)が指名挑戦者で同級2位のフランシスコ・ロドリゲス・ジュニア(29=メキシコ)に判定勝ちし、3度目の防衛に成功。自身の持つ世界戦勝利数の日本記録を18に更新した。ジャッジは3者ともに井岡の116-112だった。

 当初は有観客で開催予定だったが、東京都に発令されている緊急事態宣言が期間延長となったことを受け、国内での世界戦では初の無観客開催。歓声も拍手もない空間で、日本人男子で唯一の世界4階級制覇王者は普段と変わらぬ実力を発揮した。

 昨年12月の田中恒成(畑中)戦では左腕のタトゥーが露出したことが物議を醸した。さらに4月になって一部週刊誌がドーピング検査で井岡の検体から大麻成分が検出されたと報道。日本ボクシングコミッション(JBC)の検査体制に不備があり、第三者による倫理委員会は「ドーピング違反はなかった」と結論付け、潔白が証明されたが、SNSを通じて家族が誹謗(ひぼう)中傷されたこともあった。

 JBCの謝罪を受け入れ、次の一歩を踏み出すための一戦。井岡は自らの拳で悪夢のような出来事を完全に払しょくしてみせた。

続きを表示

この記事のフォト

2021年9月1日のニュース