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伊藤雅雪 背水の陣で細川バレンタイン戦へ「とにかく勝ちが欲しい」

[ 2021年7月2日 17:10 ]

<ライト級10回戦>前日計量をクリアした前WBO世界スーパーフェザー級王者・伊藤雅雪(左)と元日本スーパーライト級王者・細川バレンタイン(横浜光ジム提供)
Photo By 提供写真

 プロボクシング興行「第604回ダイナミックグローブ A―SIGN.BOXING」(3日、後楽園ホール)の前日計量は2日、東京都内の病院で行われ、ライト級10回戦に臨む前WBO世界スーパーフェザー級王者で日本ライト級3位の伊藤雅雪(30=横浜光)、対戦相手の元日本スーパーライト級王者で同級7位の細川バレンタイン(40=角海老宝石)はともにミットの61.2キロ)で一発パスした。

 昨年12月、前東洋太平洋同級王者・三代大訓(ワタナベ)に判定で敗れ、1度は引退も考えた。だが、時間が経過して自分を客観的に見た時に「あれが最後じゃカッコつかない。自分の納得できる形で終わりたい。もっと強くなりたい気持ちになった」と翻意。胡朋宏トレーナーに指導を求めながら自身のボクシングの再構築に励んできた。

 細川との試合は、まさに背水の陣。「絶対に落とせない試合。何が何でも勝たないといけない。とにかく勝ちが欲しい」と胸中を語り、「簡単な試合にはならない。でも、面白い試合になると思うし、難しく試合だし、命を削るような試合になる。1ポイント差でもいいから勝ちたい」と必勝を誓った。

 先月26日(日本時間27日)には、同じ階級で何度もスパーリングを行った中谷正義(帝拳)がワシル・ロマチェンコと対戦した。結果は9回TKO負けだったが、伊藤は「世界の真ん中で試合をした中谷さんを尊敬するし、悔しくもあり、うらやましくもあった。複雑な心境だったけど、すごく刺激になった」という。

 細川との試合は大舞台には直結するものではないが、伊藤は「勝たなければ前に進めない。自分のやりたいボクシングは見えてきているので、これをクリアして、もっと突き詰めていきたい」と先を見据えていた。

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2021年7月2日のニュース