天海ツナミ ロサンゼルスへ出発 初の米国リング「何が何でも勝つ」
プロボクシングWBO女子世界ライトフライ級王者・天海ツナミ(36=山木)が2日、羽田空港から米ロサンゼルスに向けて出発した。天海は7月9日(日本時間10日)に2階級制覇を目指すWBA女子世界ミニマム級王者セニエサ・エストラーダ(29=米国)と対戦する。
天海にとっては今年4月の緒方汐音(寝屋川石田)に続き4度目の防衛戦。中3カ月での試合について「疲れが抜け、試合勘も残っていて、体重も増えていないので良い間隔だと思っている」と歓迎。しかも、今回は初めて米国のリングとあってモチベーションは高い。
「これまでメキシコでの試合が多かったし、この階級でアメリカで試合ができるとは思っていなかった。自分がベルトを持っているタイミングで、人気がある選手が出てきた。自分にとってはチャンスだと思っています」
挑戦者のエストラーダは、女子最速の1回7秒KO勝利の記録を持ち、3月にWBA女子世界ミニマム級王座を獲得した20戦無敗の強豪。天海は「スピードがあってスイッチもするし、勝負強さもある」と強さを認め、プロモーターが2階級制覇を目指すエストラーダに期待していることも理解している。その上で「何が何でも勝つ。アメリカで試合をすることが目標ではなく、勝って次につなげたい」と言い切った。
過去にメキシコで6試合、チリで1試合を経験しているが、いずれも敗戦に終わった。
「自分の力不足。今回は違う自分を見せられると思うし、それを証明したい。そのためにボクシングを続けてきたところもある」
王者として立つ米国のリングだが、気持ちはチェレンジャー。天海は「ステージが一つ上がり、また1からのスタートという感じです」と心境を語り、「応援してくれる人もたくさんいる。勝った姿を見せたいし、良い結果を報告したい」と力強く誓った。