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井岡一翔 昨年大みそかの防衛戦ドーピング検査で大麻成分検出 合法CBDオイル影響か

[ 2021年4月27日 05:30 ]

昨年大みそかのWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチで2度目の防衛に成功した井岡一翔
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 プロボクシングWBOスーパーフライ級王者・井岡一翔(32=Ambition)が昨年12月に行った防衛戦のドーピング検査で大麻成分などの禁止薬物に陽性反応を示していたことが26日、複数の関係者の話で分かった。井岡の代理人弁護士は意図的な不正薬物の摂取を否定した。

 大みそかの一戦では田中恒成(25=畑中)に8回TKO勝ち。関係者によると、簡易検査で井岡の検体からマリフアナなどの成分が検出され、さらに正式な検査でもA検体から違法薬物が検出されたため、JBCが警視庁に相談し、B検体を提出したという。

 通常、ドーピング検査は検体をAとBの容器に分けて採取され、A検体が陽性の場合、選手には再検査や事情説明の機会が設けられるが、今回はその手順を踏んでいない。

 代理人弁護士によると、これまでにJBCから検査の結果が伝えられたことはなく、今月24日になって倫理委員会の開催通知が届いた。井岡が警察の聴取を受けたことを明かし、「警視庁からは、捜査は終了したとの報告を受けております」と解決済みを強調。井岡が使用する合法のCBDオイル(大麻草から抽出される成分を含む)が影響した可能性も指摘されている。

 JBCの浦谷信彰執行理事は「(永田有平)理事長が顧問弁護士と対応を協議しているので現時点では何もお話しできない」とし、この日は事実関係を明らかにせず、27日にもプレスリリースを出すとした。近日中に開催される見通しの倫理委員会で、違反の有無や処分を判断するとみられる。

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2021年4月27日のニュース